圧倒的な強さのモンスターを前にプレイヤーができることは「逃げる」だけ。サバイバルホラーゲーム『Twin Soul』発表

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第326回目は『Twin Soul』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第326回目は『Twin Soul』を紹介する。

インディースタジオWhite Noise Teamは11月16日、サバイバルホラーゲーム『Twin Soul』をWindows向けに発表し、ティザートレイラーを公開した。

本作の主人公たちはすでにこの世にはおらず、天国へも地獄へも行けず煉獄にとどまることを余儀なくされた魂だ。なぜこの場所にいるのか、どうすれば抜け出すことができるのか。その答えを求めて恐怖と社会問題が渦巻く世界を旅している。

本作はソビエト連邦崩壊後のロシアを舞台とする、協力プレイ対応のサバイバルホラーゲームだ。プレイヤーの目的はモンスターの脅威から逃れて生き延びることであり、決してモンスターを殺すことが目的ではない。なぜなら本作に登場するモンスターは非常に強力なため、仮にプレイヤーが銃などの武器を持って立ち向かったとしても、いとも簡単に殺されてしまう。そのため、いかにモンスターに対処するのかが重要になる。

モンスターにはさまざまな種類がいて、それぞれ長所と短所を持っている。たとえば、あるモンスターは聴覚が非常に優れているが、その一方で視力は悪く、1メートル先のものを見分けるのがやっとだ。逆に視力は優れているが、耳がほとんど聞こえないモンスターも登場する。プレイヤーはモンスターの行動を注意深く観察してそういった特徴をいち早く見つけだし、襲われて殺されることがないように回避していく。

White Noise Teamは、『サイレントヒル』のファン作品であるSource Engine Mod『Silent Hill: Alchemilla』を制作したことで知られる開発スタジオだ。『Twin Soul』を手がけるにあたっては、その『サイレントヒル』シリーズや、映画「エイリアン」などで知られるH. R. Giger氏のアート作品、ドラマ/映画「ツイン・ピークス」などを手がけたDavid Lynch監督の映画作品から影響を受けているという。

公開されたトレイラーでは誰もいない部屋を映し出しているが、作り込まれた家具や家電、小物類などは生活感を感じさせるもので、ほんの少し前までそこに誰かがいたのではないかという雰囲気がただよっている(トレイラーに登場するキッチンはUnreal Engine 4向けにアセット販売もしている)。空気感には特に注意を払って制作されているそうだが、その点については十分に期待できそうだ。トレイラーの最後では気味の悪いミミズ状のモンスターが登場しているが、こういったモンスターとはどう対峙することになるのだろうか。具体的なゲームプレイの情報が待たれる。

Source Engine Mod『Silent Hill: Alchemilla』トレイラー

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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