美しいビジュアルの中に不思議な懐かしさを感じられるアクションRPG『Quote』。悪しき知識を焼き払う旅へ

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第292回目は『Quote』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第292回目は『Quote』を紹介する。

『Quote』は美しい手描きのグラフィックが特徴的なアクションRPGだ。主人公である聖職者の女性 Novella は、奇妙な鳥人の相棒 Tatters と共に旅をしながら、人々を悪しき知識から守っている。人々を救うためには、悪しき知識が記された本を燃やし、その著者を打ち倒すしか方法はない。

本作の魅力の一つは世界観とそれを巧妙に表現する背景グラフィックだ。マップは7種類に分かれており、それぞれにはかつての文明の名残りを感じられるような痕跡がちりばめられている。奇妙な絵が描かれた教会から、なぜかアイスクリームが床や壁に散乱した場所まで。不気味な雰囲気の中にもどこか可愛さも感じられるような世界観が広がっている。

ショッキングな風景の中にもどこか愛嬌も感じられる
ショッキングな風景の中にもどこか愛嬌も感じられる

爽快な戦闘パートも本作のもう一つの魅力。。また本を使った魔法のような攻撃から投げ技といった肉弾戦まで、主人公は20種類以上の幅広いスキルを覚えることができる。スキルは戦闘だけでなく敵から隠れるために使うなど、多くの利用方法があるようだ。まだ戦闘に関して詳細は明らかにされていないが、トレイラーではBGMに合わせてさまざまな戦闘モーションを確認することができる。

https://www.youtube.com/watch?v=YymBSciRCac

本作はデベロッパーであるVinditの開発者らが子供の頃に遊んだゲームをテーマにしており、当時の作品のような懐かしさを感じてほしいという思いで始まったプロジェクトだ。また『Little Big Adventure』の影響を受けたとも語っており、ゲーム中での暖かさを大切にしていく姿勢が感じられる。

懐かしさと暖かさを感じる世界観、そして派手な戦闘を楽しむことができる『Quote』。2016年第4四半期には早期アクセス版、2017年には製品版がリリースされる予定だ。

Shun Kurosawa
Shun Kurosawa

得意なジャンルは黙々と練習するゲームですが、基本的になんでもやります。モバイルもアーケードもやりますが、協力プレイは役立たっているのか心配しつつプレイします。

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