「ウォーリー」ライクなパズルゲーム『Hidden Folks』、アニメーションするモノクロ世界でキャラクターを見つけ出す

第229回Indie Pickで紹介する『Hidden Folks』は、一言で表すと「ウォーリーをさがせ!」のようなゲームだ。しかし色彩豊かな同作の見た目とは異なり、本作はモノクロの世界が舞台となっている。

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第229回目は『Hidden Folks』をピックアップする。

Hidden Folks』は一言で表すと「ウォーリーをさがせ!」のようなゲームだ。しかし色彩豊かな同作の見た目とは異なり、本作はモノクロの世界が舞台となっている。そのため、赤と白の特徴的な色からキャラクターを探すことはできない。世界はただモノクロで描かれているだけでなくかなり細かい部分まで書き込まれており、まるでミニチュアのようである。さらに絵本のように止まっている絵を見て探し当てるものではなく、キャラクターやオブジェクトは常に動いており、プレイヤー自身が特定の場所をクリックすることで物を動かすこともできるようになっているなど、「ウォーリーをさがせ!」よりもいっそう難しいものであるようだ。集中力を振り絞らなければおそらくキャラクターを見つけ出すことは困難になるだろう。

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本作はゲームデザイナーのAdriaan de Jongh氏とイラストレーターのSylvain Tegroeg氏のふたりで開発されている。Jongh氏はGame Oven在籍時代、人々が家族や友人と触れ合わないようになってきていることを危惧し、人と人が触れ合うことを目的にした2人プレイ専用ゲーム『Fingle』や、振り付けをオランダ国立バレエが担当する、2人でスマートフォンの両端をそれぞれ持って遊ぶダンスゲーム『Bounden』など、一風変わったモバイルゲームを開発してきた。

イラストレーターのTegroeg氏は、2Dのみならず3Dの細やかな書き込みや愛らしいミニチュア風のイラストを得意とし、これまではゲームではない分野で活躍を続けてきた。氏はこれらの要素に加えてアニメーションもまた得意であるとイラストサイトFriday Illustratedのインタビューで語っており、『Hidden Folks』は氏のイラストの魅力が最大限まで引き出されたタイトルになりそうだ。

本作はPC/iOS向けに開発されており、まずはSteamで発売することを明かしている。Steamでのユーザーとの交流にも期待をしているようなので、ぜひウィッシュリストに追加してフィードバックをしてみてほしい。発売は2016年内となるようだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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