“恐怖”で人民を支配し「ソビエトの町」を発展させる都市建設&運営ゲーム『Soviet City』が開発中、反乱を発生させずに五カ年計画を完遂せよ

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第211回目は『Soviet City』をピックアップする。本作は『シムシティ』や『Cities: Skylines』などに代表される都市建設&運営ゲーム(シティビルダー)だ。

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第211回目は『Soviet City』をピックアップする。本作は『シムシティ』や『Cities: Skylines』などに代表される都市建設&運営ゲーム(シティビルダー)だ。プレイヤーは市長となりより良い町作りを続けてゆくわけだが、その町が「ソビエトの町」である点が本作最大の特徴である。『Soviet City』では町があなたを運営する。

『Soviet City』の詳細なゲームプレイはまだ明らかにされていないが、本作には”恐怖レベル(terror level)”と呼ばれる住民たちの恐怖度を示すレベルが導入されており、これが最大の特徴となっている。ゲーム中ではこの恐怖レベルが高すぎると住民たちが反乱を起こし、逆に低すぎると住民たちは十分に働かずにウォッカばかりを飲み、ついには独裁者から”配置換え”されることになる。ゲーム中に登場する建造物はそれぞれ恐怖度を増大させたり縮小させたりするため、上手くその影響を考えて恐怖度を維持することが本作のメイン要素となるようだ。

第1段となるトレイラーではややイマイチなグラフィックが披露されているものの、ゲーム内のビジュアルはソ連圏の建築様式やロシア出身のデザイナーであるエル・リシツキー風に統一されており、楽曲には”ソビエトダブステップ/テクノ”が採用されているという。

このほかトレイラーやスクリーンショットでは、テレビ局からの政治放送を利用して住民の恐怖度を操作したり、実績を解除することで「Perk」を入手しているシーンなども確認できる。変わり種のタイトルであることは間違いなさそうだが、シティビルダーゲームでこのような独自の世界観を展開する作品はとてもめずらしいと言えそうだ。

『Soviet City』は2016年にリリース予定、現在はSteam Greenlightに登録されておりSteamでの配信を目指している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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