もしあなたと私が繋がったら…「ラブリーで不気味な生命体」を操作してボールを奪いあうアクションゲーム『Push Me Pull You』が2016年にリリースへ

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第199回目は『Push Me Pull You』をピックアップする。

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第199回目は『Push Me Pull You』をピックアップする。本作は最大2人のプレイヤーが協力して1体の生命体を操作し戦う対戦型アクションゲームだ。その生命体はなんとも奇妙で不気味な姿をしており、まるで人間2人の上半身をつなげたような形状で、さらに腹部がどこまでも伸びる。海外では2014年に各メディアに取り上げられたことがあり、その衝撃的なビジュアルが記憶に残っている人もいるのではないだろうか。

『Push Me Pull You』は奇妙な生命体同士が戦うスポーツゲームである。円形のフィールド上で、プレイヤーたちは自陣側のコードにできるかぎりボールを長くキープすることを目指す。自陣側にボールがある時にはゲージが増加してゆき、このゲージが最後まで溜まったチームの方が勝利となる。ゲームは物理演算システム上にて動作しており、胴体でボールをくるんで相手に取られないようにしたり、あるいは両方の頭で協力して相手ごと自陣に押し込むといった戦略的なプレイが求められる。

オーストラリア・メルボルンのインディーデベロッパー「House House」は、「『Push Me Pull You』はラブリーで不気味な2-on-2のスポーツゲームだ。本作は”協調”についての作品である、なぜなら文字通りあなたはパートナーと繋がっているんだ」と欧州PlayStation.Blogを通じて説明している。

ゲームはローカルマルチプレイヤーに対応しており、2人から4人のプレイヤーが1つから4つのコントローラーを使用して遊べるようにされている。1人のプレイヤーが2本のデュアルスティックで双頭を操作する1vs1モードや、2人のプレイヤーがそれぞれの頭を操作する2vs2モード。また開発陣は2人vs2人でプレイし、片方がディスプレイを見ずに戦うという遊び方もお気に入りだと話している。

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このほか『Push Me Pull You』にはキャラクタークリエイションが存在。お互いのボールをフィールドの外に押し出し合う「Knockout」モードや、対戦抜きで奇妙な生命体のフィジックスを楽しめるサンドボックス的なモードが用意されているようだ。

高橋慶太氏の『のびのびBOY』と映画「ムカデ人間」を組み合わせたような、謎の光景が広がる『Push Me Pull You』。同作は2016年初旬にPS4/PC/Mac/Linuxへ向けリリース予定となっている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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