主人公は「オヤジ」、武器は「ムスコ」。息子を教育しブン投げて戦う2Dローグライクアクション『Dad Quest』が開発中

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第193回目は『Dad Quest』をピックアップする。

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第193回目は『Dad Quest』をピックアップする。オヤジが戦う一人称視点ソードアクション『Dad By The Sword』や、オヤジと一緒にシャワーを浴びる『Shower With Your Dad Simulator 2015』など、ここ最近オヤジゲームがひそかに熱い。『Dad Quest』もオヤジが主人公の2Dアクションゲームで、自身の息子をブン投げながら進む混沌とした設定がユニークである。

主人公「オヤジ」、武器「ムスコ」

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追尾フォーム息子

『Dad Quest』の主人公となるのは、どこにでもいるようなさえない「オヤジ(Dad)」だ。この半袖短パンでだらしない身体のオヤジは、伝説の「オヤジ島(Dad Island)」と呼ばれる地を目指し、片脇に自分の息子を抱えて世界中を旅している。プレイヤーはオヤジと息子を操作して世界各地の敵オヤジを倒し、オヤジバッジを集めてオヤジ島へと向かうこをと認められる偉大なオヤジにならなければならない。

各地には様々なモンスターが潜んでおり、頼りになるのが腰に抱えている自身の「息子」である。オヤジは『ヨッシーアイランド』の卵よろしく、息子を敵に投げつけてダメージを与え倒してゆく。ユニークなのが、この息子は教育することで様々な特殊能力を備えるようになるという点だ。敵を倒してエネルギーを吸収したり、あるいは様々な施設で経験値を溜めることで、子供の形態は多種多様に変化する。

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入学、そして卒業

ゲームプレイを全体的に見ると、アクションにローグライクRPGの要素を盛り込んだ構成だ。プレイヤーは自動生成されたマップ上を進み、息子を成長させつつ自身(オヤジ)も様々な技を覚えていく。ゲーム内にはお金の概念が存在しており、オヤジと息子それぞれに装備させることができる様々なアイテムが登場するという。

やや一発ネタなきらいがある『Dad Quest』だが、武器が常に成長し変化する作品と捉えると、ゲームプレイも興味深く思えてくるところだ。Sundae Monthスタジオによって開発されている『Dad Quest』は現在、8000ドルの開発資金獲得を目指してKickstarterキャンペーンを実施中だ。対象プラットフォームはPC/Mac/Linux。Kickstarterキャンペーンでのリワードの配信時期は2016年12月とされている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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