「どうぶつの森」、海上で。少女の船上冒険ライフを描くオープンワールド海洋探索ゲーム『Oceanheart』

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第183回目は、海洋探索アドベンチャーゲーム『Oceanheart』をピックアップする。

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第183回目は、海洋探索アドベンチャーゲーム『Oceanheart』をピックアップする。本作は端的に言ってしまえば海洋版『どうぶつの森』だ。プレイヤーは女の子「マミ」となり、船に乗って大海原を探索。さまざまなアイテムを集めるため冒険に挑んだり、自分の家である船のキャビンをデコレーションしたりする。あと、とてもかわいい。

キュートな世界を探索する海洋アドベンチャー

『Oceanheart』を開発しているのはAlec Holowka氏とKaren Teixeira氏、2人のチームだ。Holowka氏は大学を中退したネコが主人公という異色のアドベンチャーゲーム『Night in The Woods』の開発に参加している人物で、『Oceanheart』では楽曲やコードを担当。Teixeira氏はBossa Studiosが開発した『Twelve』などの制作に参加しており、同作ではおもにアートを描いている。

当初『Oceanheart』は、海を探索してメッセージ入りの瓶を集め世界観を読み取るという、アーティスティックな作品であったという。しかし開発が続いていくなかで、『Oceanheart』はより『おいでよ!どうぶつの森』的な作品となり、さまざまなことができるようになっていった。ゲーム中「マミ」は、地引き網などで魚を入手して調理したり、アイテムをクラフトしてキャビンをデコレーションしたりできる。海を探索してさまざまな島を訪れ、神秘的な場所を見つけてゆく。『Oceanheart』の世界は昼夜を迎え、ときに天候も変化するらしく、見ているだけで満ち満ちた気分にひたれそうだ。マーメードや巨大鳥も登場するなど、ファンタジーな世界観であるらしい。

残念ながらトレイラーは公開されていないが、公式開発ブログではスクリーンショットやVineのクリップが頻繁に公開されており、ゲームの和む雰囲気と破壊力抜群のキュートさを感じ取ることができる。また航海アクションには力が入れられているようで、初期段階ながら波しぶきをあげながら颯爽と海上を船が走るクリップは見ていて気持ちがいい。ジャンプして羽で一定時間飛んだり、砲弾でモンスターを撃ち落としたりと、アクション要素も現在つめ込まれつつある。

『Oceanheart』は2015年4月より開発が始まったばかりで、リリース時期は未定。ゲームエンジンにはUnityを採用している。現在はPCとMac向けにリリースすることを考えており、ほかのプラットフォームでの配信も模索しているようだ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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