アリーナシューター風の対戦2Dアクション『Crashnauts』が開発中、「Quake」や「Unreal Tournament」を平面で

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第182回目は、『Crashnauts』 をピックアップする。

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第182回目は、『Crashnauts』 をピックアップする。新生『Unreal Tournament』や『LawBreakers』などアリーナ型FPSの再興を目指す作品が登場している昨今、新たに“アリーナシューターを2Dアク ションで遊ぼう”というコンセプトのタイトル『Crashnauts』が開発中だ。開発はインディーデベロッパーFueled by Rocketsによって進められており、現在Kickstarterにて4万ドルの資金獲得を目指すクラウドファンディングを実施している。

アリーナシューターを2Dアクションで

Fueled by Rocketsは『Crashnauts』について、『Quake 3 Arena』や『Unreal Tournament』を2D対戦アクション『TowerFall』と融合したようなタイトルだと説明する。数百年間にわたり悲惨な戦争が続く宇宙を舞台 に、プレイヤーは「人間」やクマに似た「Bruins」、昆虫のような姿の「Krill」などさまざまな種族のなかから一つを選び、キャラクターをカスタ マイズして戦場へと乗り込む。

ゲームプレイはアリーナシューターをそのまま2Dアクションにしたもの、と考えればよいだろう。最大4人のプレイヤーたちが銃を片手に、1マップ上 でさまざまなゲームモードにて戦う。ストレイフなどは登場しないが、移動アクションには特段に力が入れられており、ダブルジャンプやドッジ、ウォールスラ イドなどを駆使してトリッキーなムーヴを決めることができる。アナログスティック1本のシンプルな操作スタイルに加え、複雑だがより細かな調整やヘッド ショットが可能になるアナログスティック2本の操作スタイルが存在するという。

武器はロケットランチャーに相当する「RPR」やショットガンの「Thrasher」、床や壁で跳ね返るグレネード「BankShot」にマシンガ ンの「Repeater」、さらにレールガン「RailShot」とお馴染みの面々が並ぶ。手から波動を放つ「Power Glove」は唯一『Crashnauts』オリジナルの武器で、チャージ時間はかかるものの近距離の敵を一撃で倒すことができる。

このほか、トレイラーにも登場している「リスポーン」のメカニックは『Crashnauts』において特段ユニークである。プレイヤーはマップに戻 る際、はるか上空から地面に着地することになるのだが、その着地の衝撃でほかプレイヤーを一撃でキルすることができるという。落下地点は光の筋で見ること ができるが、乱戦で気を取られている敵プレイヤーに鉄槌を下すというのは楽しそうだ。

ゲームモードにおいては、全プレイヤーが敵同士になる「Free-for-All」やチーム対戦ルールの「チームデスマッチ」、旗を持っているあい だポイントが手に入る「Hold The Flag」などスタンダードな種類が並ぶ。このほかにも2vs2で画面を押し合い相手のジェネレーターを破壊する「Push」や、1vs3でフラグを奪い 合う「War Hero」などが開発中。いずれのモードも最大プレイヤー数は4人。

『Crashnauts』はSteamにてPC/Mac/Linux版がリリース予定。PlayStation 4でも登場し、Kickstarterキャンペーンで5万ドルが集まればWii Uでのリリースも検討するという。またゲームはローカルマルチプレイヤー専用だが、9万ドル以上が集まればオンラインでの対戦モードも実装される。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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