一人称視点の探索アドベンチャー『Gray Dawn』が正式発表、クリスマスイブに「神父と悪魔」の戦い描く“オカルトホラー”

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第179回目は、『Gray Dawn』をピックアップする。

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第179回目は、『Gray Dawn』をピックアップする。『Gray Dawn』は一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。最近のホラーアドベンチャーといえば、サイコパスや怪物に襲われるパニックホラーものか、心理的 な恐怖に迫るジャパニーズホラー的な作品が主流だが、本作は珍しく、神に仕える神父と、悪魔の戦いを描くオカルトジャンルのタイトルである。

時は1910年のクリスマスイブ、プレイヤーの分身となるのはスウェーデン人の神父だ。この神父の侍者たち(ミサにおける補助役)は、数日前にこつ ぜんと姿を消してしまい、神父には侍者たちを殺したのではないかという疑いがかけられている。プレイヤーは”悪魔憑き”や”神の降臨”といった奇妙な出来 事に巻き込まれ、自分が有罪か無罪なのかを解き明かさなければならない。

ゲームの目標は「侍者たちを見つけ、ギロチンの刃が滑り落ちる音を聞いていないかどうかを確かめる」こと。ゲーム中には悪魔たちが現れ、神父が犯し た過去の罪を利用し、プレイヤーをあざむこうとする。また、目に映るものすべてが”地獄”から逃れるための重要な要素になるという。

詳細なゲームプレイはまだ明らかにされていないが、基本的にはパズルを解くタイプのホラーアドベンチャーゲームとなるようだ。トレイラー最後に登場 するオルゴールは、「季節」を変化させることができる能力を持っているようで、開発スタジオInteractive StoneがTwitter上で投稿したgifイメージではゲーム中のグラフィックがダイナミックに変化する様子を確認できる。

美麗なアセットや環境が見られる『Gray Dawn』だが、ゲームエンジンにはUnreal Engine 4を採用して開発が進められているとのこと。リリース時期、対象プラットフォームなども現時点では未定だが、現在はSteam Greenlightに登録されており、Steamでの配信を目指している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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