16-bitの名作を織り交ぜた闇鍋的2Dアクションゲーム『Spark The Electric Jester』電気ピエロ「スパーク」となって駆け抜けろ

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第170回目は、『Spark The Electric Jester』をピックアップする。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第170回目は、『Spark The Electric Jester』をピックアップする。本作は16-bit世代の古典作品たちをベースにしたハイスピードな2Dアクションゲームだ。プレイヤーは職を失った電気ピエロ「スパーク(Spark)」となり、世界征服をたくらむロボット軍団と、彼から職を奪った偽物ピエロ「ファーク(Fark)」を倒すため世界中を駆け巡る。

闇鍋的2Dアクションゲーム

Shovel Knight』を筆頭に、8-bitや16-bit時代の作品を崇拝したゲームタイトルが近年人気だ。過去の名作をほぼコピーしたような作品もあれば、現代的なメカニックを盛り込んでジャンルをリブートするようなタイトルもあるが、『Spark The Electric Jester』はそのどちらでもない。本作は過去の名作の機能を闇鍋的にごちゃ混ぜしたタイトルである。

開発者のLake Feperd氏いわく、本作は『ロックマンX』『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『星のカービィ』をベースとした作品だ。ゲーム中、プレイヤーが操作するスパークは青いハリネズミのごとく疾走し、ダッシュで壁や天井すらも走り回ることができる。それに加えて、『ロックマンX』のような壁ジャンプや、攻撃をチャージしてショットを放つことが可能。一定空間内でのボスとの戦闘や、ライバルキャラクターである「ファーク」との会話カットシーンも『ロックマン』らしいデザインである。

またスパークは『星のカービィ』のようにさまざまなフォームへと変身し、それぞれのフォームが持つ特殊スキルを発動することができる。剣攻撃が繰り出せるようになる「Plasma Sword」、空中に浮遊することができる「Wind Jester」のほか、『NiGHTS into Dreams』を思わせる「Gravity Jester」といった各種パワーアップが登場する。『Spark The Electric Jester』にはどこかで見たようなメカニックが詰まっており、プレイしているだけでまるで2Dアクションの同窓会に出席したような気分になれるだろう。

なお『Spark The Electric Jester』は現在Kickstarterにて7000ドルの獲得を目指すクラウドファンディングを実施中だ。キャンペーンページでは3ステージを収録したプレイアブルデモも公開されているので、気になるプレイヤーはチェックしてみよう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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