ドットアニメがグリグリ動く2Dアクション『Iconoclasts』メカニック少女がロボットで溢れる世界を旅する

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第168回目は、『Iconoclasts』をピックアップする。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第168回目は、『Iconoclasts』をピックアップする。『Iconoclasts』は美麗なドットアニメーションが特徴の2Dアクションゲームだ。プレイヤーは才能ある若き女性メカニック「ロビン(Robin)」となり、ロボットたちが世界中に存在する『Iconoclasts』の世界を探索してゆく。

メカニック少女の冒険活劇

主人公であるロビンは若きメカニックであり、マシンをメンテナンスすることで『Iconoclasts』の世界の人々を助けてきた。一方で世界を統治する「ワン・コンサーン(One Concern)」は彼女をメカニックとして認めておらず、それゆえにロビンはワン・コンサーンの兵士から追われている。ロビンは追っ手の魔の手から逃れつつ、世界中を旅して人々を助けてゆかなければならない。

まずトレイラーを見れば、美麗なビジュアルとグリグリと動く2Dドットアニメーションに気づくだろう。開発者のJakim Sandberg氏は、ノルウェーの開発スタジオBifrost Entertainmentの協力を得つつ2010年から『Iconoclasts』の開発に着手しているという。ゲームは2011年に公表されていたが、開発にはまる5年が投じられており、映像を見るだけで作り込まれていることはよくわかる。

ロビンは巨大なレンチによるぶら下がりと、改造型スタンガンによる遠距離攻撃で敵を倒してゆく。アクションばかりのゲームではなく、パズル要素にもフォーカスしており、プレイヤーは頭を悩ませることになるという。また道中にシークレットが隠されていたり、パワーアップを獲得したり、NPCキャラクターと会話したりといった、世界を探索することにもフォーカスしている。

このほかSandberg氏は特にボス戦に力を入れていることも明らかにしており、スピーディーでやりごたえのありそうなボス戦の様子は先に公開された「Carver戦」のプレイ映像でも確認できる。

Sandberg氏は『メトロイドフュージョン』と『モンスターワールドIV』をミックスしたような作品を作りたかったと伝えており、ストーリー性がありながらもアクションで一杯の冒険活劇と、謎と発見に満ちた世界を『Iconoclasts』で描きたいようだ。『ファイナルファンタジーIX』の魅力や感性も愛しており、それらを同作のキャラクターで表現したいともしている。

『Iconoclasts』は2016年にリリース予定。PCだけでなく、PS4/PS Vitaでの発売もすでに決定している公式サイトでは体験版が公開されているので、気になったプレイヤーはプレイして、世界の探索や美麗な2Dドットアニメーションを味わってみよう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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