発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第155回目は、『Planetbase』を紹介する。本作は未開の惑星へと進出する人類を描いた入植基地運営シミュレーションゲームだ。プレイヤーは基地の設立と運営を指揮し、人類が踏み出す新たな一歩を支えなければならない。
惑星入植基地を舞台にしたリソース管理ゲーム
『Planetbase』においてプレイヤーは、惑星上にさまざまな施設を建築し、それらを通路で繋ぎあわせてゆく。ゲーム内には酸素、食料、水分といった資源が存在しており、入植者や基地の運営のためにこれらを確保しなければならない。太陽パネルで電力を集め、酸素ジェネレーターで空気を確保し、バイオドーム内で野菜を育てる。そうやって基地を拡張してゆき、数百人の入植者たちが生活する入植地の完成を目指すのだ。
ゲームは物流と入植者たちの管理がキーとなるようだ。ゲーム中では、「Carrier Bot」と呼ばれる物資をユニット単位で運ぶAIロボットが存在しており、彼らがうまく物流を生み出せるように施設と通路を配置しなければならない。資源を生産し、AIロボットや宇宙スーツなどさまざまなものを製造し、施設や入植者の手へとわたるように管理する。また入植者たちは、採掘やマシン操作が得意な「ワーカー」、建物の建設や修理が得意な「エンジニア」、食料生産を進める「バイオロジスト」、入植地の健康を維持する「メディック」の4種類に分類されており、うまく仕事を分担しなければならないという。ただしゲーム中、入植者たちを個別に操作することはできず、彼らは設立された施設に応じて自動的に動く。
このほか、ゲーム中には3種類の惑星が登場し、プレイヤーは砂漠の惑星、氷の惑星、ガスの巨大な衛星から好きな星を選び入植に挑戦することができる。それぞれ惑星の地表の状況は異なっており、後者になるほど難易度は高くなるようだ。また、隕石や砂嵐、ソーラーフレアといった天災も発生し、プレイヤーを苦しめるという。開発陣の言葉を聞く限り、『Planetbase』はなかなかチャレンジングなストラテジーゲームとなるようだが、入植者や物資が画面上でワラワラと動いているのは見ているだけで楽しい。
『Planetbase』はMadruga Worksによって開発が進められている。メインデザイナーおよびプログラマのMartino Figueroa氏は、かつてCriterion GamesにてAIゲームプログラマーとして活躍していた人物で、『Burnout Paradise』や『Black』といったタイトルに関わってきたそうだ。そのほかにもアートデザイナーのTucho Fernandez氏は『F.E.A.R. 3』や『Risen 2』といった作品の開発に参加しており、名の知れたタイトルに関わってきたスタッフたちが集結している。
『Planetbase』は現在クローズドアルファテストを実施している段階で、今年9月にはリリースされる予定だ。Steam Greenlightにも登録されており、Steamでの配信を目指している。