『Grip』最大時速700kmで弾丸とミサイルが乱れ飛ぶ、超高速のガンコンバット&カーレースアクション


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第150回目は、『Grip』を紹介する。本作は地球から遠く離れた惑星にて繰り広げられるレースバトルをテーマとしたコンバットレーシングゲームだ。1999年にリリースされた『Rollcage』というタイトルから影響を受けており、超高速のレーシングと白熱のガン&ミサイル戦闘が楽しめる。

最大時速700kmで繰り広げられるデス・レース

プレイヤーは敵勢力が潜む危険な地域や、外世界に広がる氷の世界、あるいは地球ではない場所に存在する都市など、さまざまな惑星を舞台にレースバトルを繰り広げる。宇宙では複数の企業がレーシングカーを販売しており、そのなかの一つを選択して、さらに外見や性能を変化させるアップグレードパーツを装着してレースに挑むことになる。基本的なルールは、コース上にあるパワーアップアイテムなどを取得しつつ、敵車両よりも先にゴールするカーレースアクションと考えてよいだろう。

一方でプレイヤーが操作するレーシングカーは、最大時速700kmというとてつもないスピードにて走行可能だ。さらに登場する車はどれも裏表がなく、地面や路上だけでなく壁や天井すらも走行することができる。独自の物理演算により、ひっくり返ったり吹き飛ばされたりしても、本作ではゲームオーバーとはならないという。凄まじいスピード感のなか、360度目まぐるしく車体が回転する目の回るような戦いが繰り広げられるのだ。

また『Grip』には、銃器やミサイル、あるいは設置型トラップやプラズマキャノンなど、車に搭載できる各種武器も登場する。これら武器は敵車両を攻撃するだけでなく、一部の“コース構造”も破壊できるというのが特徴だ。たとえばプレイヤーは武器でコースを攻撃し、構造を崩して敵を足止めしたり、新たなルートを作り出すことができる。

本作は新興のインディーデベロッパーCaged Elementにて開発が進められているタイトルだ。所属しているスタッフはわずか2人で、ゲームディレクターおよびアーティストをChris Mallinson氏が、プログラマーをRobert Baker氏がつとめている。美麗なグラフィックやエフェクト、迫力のあるスピード感が目につくが、ゲームエンジンにはUnreal Engine 4が採用されているという。

『Grip』のリリース時期は未定だが、今夏にもKickstarterにてクラウドファンディングを実施予定だという。また現在すでにSteam Greenlightに登録されており、Steamでの配信も目指している。