世界の再構築から逃れよ『MegaSphere』極上のメカ2Dアニメーションが光るSFシューターアクション

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第120回目は『MegaSphere』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第120回目は『MegaSphere』を紹介する。

極上のメカ2Dアニメーション

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テレポーターで別のワールドへ

『MegaSphere』はSFテーマの横スクロールアクションゲームだ。強力な巨大銃「Atomizer」を持ち、サイバースーツを着込んだキャラクターが本作の主人公となる。プレイヤーは彼(あるいは彼女)を操作してワールドを探索し、狂った戦闘用ロボットたちと死闘を繰り広げる。『MegaSphere』の世界は“再構築”が常に進んでおり、現在のワールドが再構築されてしまう前に、プレイヤーは「Builders」と呼ばれる敵を倒すか、テレポーターを見つけだして脱出しなければならない。

本作でまず目を引くのが美麗な各種エフェクトと、素晴らしいクオリティのメカ2Dドットアニメーションだろう。ダークで冷たい敵ロボットたちが気味悪くうごめく様子は、ただ眺めているだけでも満足できる。特にトレイラー後半に登場する敵「Rosyanka-1」は、本作を象徴する強大な敵として貫禄を振りまいている。

なお本作では壁や床をプレイヤーが破壊できる要素があり、激しい戦闘がある度にワールドの形状はどんどん破壊され、美しく朽ちてゆく。

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邪悪なオーラを纏う敵マシン。絶対に強い

死なずに武器とスーツをアップグレードせよ

本作はローグライクの要素を盛り込んだ横スクロールアクションとなっている。プレイする度にワールドは自動生成されるため、マップデザインは常に異なる。またチェックポイント付きながらも、死亡すると進行度がロストしてしまう“永久死(Perma-Death)”も導入されている。

プレイヤーは道中で「Builder」を倒したり、隠しストレージユニットを発見したり、AIをハックしたりして、改造パーツ(Gun Modes)やパワーアップ、トークンを集める。これらを利用して「Atomizer」を自分好みにカスタマイズしてゆく。また武器だけでなく、着込んでいるスーツを強化することも可能で、スピード(Faster)やパワー(Stronger)、あるいは索敵能力(Aware)、いずれかに特化して強化することができる。

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改造パーツにより「Atomizer」はさまざまな攻撃パターンへ変化する

テレポーターで移動した後にはなにが待ち受けているのか、またなにが最終目標になるのかなど、現時点で『MegaSphere』のゲームプレイの詳細な流れは不明だ。ただし開発者のAnton Kudin氏は、本作が補助もチュートリアルも無い作品だと事前に説明しており、ともかくハードコアな作品になることは間違いないようだ。現在『MegaSphere』はitch.toを通じて13.99ドルで予約販売中。Steam Greenlightにも登録されており、Steamでの配信を目指している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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