『Switchcars』1000種類の車両で巨大エイリアンから逃げるスタイリッシュ車乗り換え2Dアクション

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第119回目は『Switchcars』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第119回目は『Switchcars』を紹介する。

スタイリッシュ車両乗り換えアクション

車両に乗って巨大エイリアンから逃げろ
車両に乗って巨大エイリアンから逃げろ

『Switchcars』はリプレイ性に重きを置いた2Dのアーケードアクションゲームだ。プレイヤーは1000種類も存在するという車両を次々と乗り換えつつ、後方から襲い来る巨大エイリアンから逃げる。2分間が経過すると巨大エイリアンが襲いかかってくるルールのなか、10キロメートルを走破し、安全エリアに無事逃げ込めばゲームクリアとなる。ほかの車両や障害物と悲惨な正面衝突事故を起こしてしまったり、巨大エイリアンに捕食されてしまうとゲームオーバーだ。

『Switchcars』にはいくつかの特徴があるが、その1つが自動生成で生み出されるステージである。道路だけでなく砂漠や鉄道路線、草原に海原、時には宇宙など、『Switchcars』にはさまざまな地形が存在しており、プレイヤーの眼前にはそれらがミックスされた道が広がってゆく。さらにエリア上にはさまざまな障害物に加え、電車に飛行機やボードなど1000種類以上の車両が走り回っている。ゴールにたどり着くには急ぐ必要があるが、見知らぬ道でスピードを出しすぎれば即座に事故を起こすゲームデザインとなっている。

状況に合わせて車両を切り換える

状況に合わせて次々と車両を切り換える
状況に合わせて次々と車両を切り換える

そこでプレイヤー側には、“乗り込んだ車両を最大3つまでストックできる能力”がある。例えばスポーツカー、トレーラー車、ボートを持っているなら、スポーツカーで道路を突っ走り、対向車と衝突しそうになればトレーラーに乗り換えて粉砕する、そして川が見えてきたらボートに切り替えて進むといったプレイができる。プレイヤーはスタイリッシュに車両を乗り換えながら、さまざまな地形や状況に次々と対処してゆく。

なお『Switchcars』に登場する車両には、それぞれ耐久値や燃料などのゲージが設定されている。耐久値が尽きれば車両は燃え上がり、補給所にたどり着けず燃料がなくなれば車両は動かなくなる。また、車両にはそれぞれ得意な地形と不得意な地形があり、例えば電車はレールの上では高速移動できるが、他の地形ではまったく動けない。スポーツカーは悪路では役に立たないが、舗装された道路の上では非常に速く走る。ほかにも砲弾を撃ちだす戦車など、特殊なアクションが用意されている車両も存在する。

『Switchcars』は、セルビアに在住する27歳のワンマン開発者Slobodan Stevvic氏(Altfutureスタジオ)が開発を進めている。過去には『Space Engineers』や『Miner Wars 2081』などの開発に参加してきた人物であり、本作は独立してから初めて手がけたゲームタイトルだ。投じた開発期間は2年間で、年内にもPC/Mac/Linux向けにリリースされるとのことである。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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