モリモリ天地創造サンドボックス『Meor』プレアルファ版が公開中。自由自在に盛って削って、無限ニワトリと戯れる

『Meor』は、ファンタジーをテーマとしたサンドボックスゲームだ。『Meor』最大の特徴は、丸みを帯びた建築法を実現している点である。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第686回は、PC(Steam)向けのサンドボックスゲーム『Meor』を紹介する。個人開発者Nel氏が開発しており、現在プレアルファ版が公開中だ。 
 

 
『Meor』は、ファンタジーをテーマとしたサンドボックスゲームだ。プレイヤーの使命は、各地に点在するダンジョンを探索すること。ダンジョン攻略のため、プレイヤーは世界中を探索して資源を収集。集めた資源をもとに小屋や屋敷、さらには城を建築していく。それらの建造物を拠点として武器を作成し、宝箱や伝説の生き物、そして危険な敵が潜むダンジョンに挑むのだ。 
 

 
本作最大の特徴は、丸みを帯びた建築法を実現している点だ。『マインクラフト』などのように、木や砂などのマテリアルをブロック単位に配置するだけでなく、ブロックよりも細かなエッジ状に配置することができる。各マテリアルを曲線状に繋げたり、細かに地形を盛り上げるといった事が可能だ。またツルハシを使用して各マテリアルの端々を削って丸くしたり、好みの形状に削ったりといったこともできる。ボクセルベースの世界にエッジ状の建築法を導入することで、より自由度の高い建築システムが実現されているのだ。 
 

 
この建築システムは、先述したプレアルファ版でも触れることができる。プレアルファ版といえども、葉っぱや砂、木材や岩などのさまざまなマテリアルが収録済み。マグマや水を自由に生成することもでき、物理演算の効いた液体表現が堪能できる。また光源描写も導入済みで、インベントリにあるカラフルなマテリアルを配置することで、あたり一面がマテリアルカラーでほんのり照らされる。水面に反射する風景も見応えあるもので、それらが入り交ざった美しい景色が楽しめるだろう。 

ちなみに、キーボードの「C」キーをホールドすることでニワトリを無尽蔵に放出することができる。ワラワラと歩き回るニワトリたちと戯れるのもいいかもしれない。 
 

 
本作の開発者であるNel氏は、ベルギーの元AI研究者だ。2019年に初のプレアルファ版を公開した後、一人称アニメーションや空に浮かぶ雲の追加、アンチエイリアスの改善など、現在に至るまでにブラッシュアップが続けられている。 

ゲームエンジンはカスタムボクセルGPU技術で開発されており、ゲームのほとんどがGPU上で動作しているという。ワールドをひとつの大きなグリッド、グリッド内の各要素をボクセルとして、材料・密度・光源などの特性が盛り込まれているようだ。プレアルファ版では建築要素が主体となっているが、今後エネミーやダンジョンが追加されることで、壮大な世界を冒険できる作品へと変貌していくことだろう。興味のある方はプレアルファ版をプレイし、Discordなどでフィードバックを残してほしい。 

『Meor』はSteamにて2021年リリース予定だ。プレアルファ版はitch.ioからダウンロード可能となっている。 

Tetsuya Yoshimoto
Tetsuya Yoshimoto

ニュース担当。国内を中心に日々トレンドを探求しています。新しいものや可愛いものが好き。

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