怪獣映画ストラテジー『Kaiju Wars』開発中、日本語対応予定。捨てゴマ上等、人類の底力を見せつけるギリギリ足止め戦略ゲーム

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発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たこと無いような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第683回は、往年の怪獣映画をモチーフとしたストラテジーゲーム『Kaiju Wars』を紹介しよう。カナダのインディースタジオFoolish Mortals GamesがPC/Mac/Linux向けに開発しており、日本語に対応を予定している。
 

 
『Kaiju Wars』は、突如襲いくる巨大なモンスター「怪獣」から街を守る2Dストラテジーゲーム。可能な限り怪獣の侵攻を食い止め、人類の平和を守るのだ。とはいえ、この世界は簡単に光の巨人が駆けつけてくれる甘い世界ではない。プレイヤーに与えられるのは、ありったけの軍事力。そして人類がもてる力の限りを尽くしてできることといえば、「足止め」である。戦車や戦闘機を怪獣の前に置くことで進路を塞ぎ、被害を最小限に抑えよう。攻撃もできるが、通常の兵器では怪獣を殺傷することは不可能である。

兵器のほか、基地や飛行場といった施設を配置することも可能。怪獣は一番近い施設に向かう習性があり、各マスへの移動確率も分析することができる。うまく配置して動きを操作し、敵の注意を引きつけよう。さらに人類の希望として用意されたのが、各種の試作兵器だ。フリーズレイや変形ロボなどのスペシャルな兵器を投入することで、無敵に思える怪獣の動きを少し鈍らせることが可能となる。そしてプレイヤーには、怪獣を食い止める以外にも最大の使命がある。それは重要人物の避難だ。研究所では科学長が抗怪獣剤を開発しており、その完成が怪獣撃退の大きな鍵となる。しかし、ラボが襲撃されれば最後の希望は潰えることに。敵が接近する前に、トラック・船・飛行機といった輸送機関で何としても科学長の安全を守るのだ。
 

 
キャンペーンモードでは、世界を股にかけてバリエーション豊かなミッションが展開する。ニューシャーク市やイスタンブームなど、有名なようなそうでもないような都市の平和を守りぬこう。大規模なシナリオでは何十ものユニットの指揮を執ることとなる。都市ごとに異なる試作兵器・マップ・経済プロジェクトがあるため、ステージごとに違った戦略が必要となる。さらに襲いくる怪獣も二足歩行型・翼竜型などが存在し、異なった破壊習性をもっているという。それぞれの特徴を見極めて誘導することが鍵だ。さらに怪獣は突然変異で新しい能力を手にいれ、どんどん手強くなっていくとのこと。最終的には、怪獣たちを操る宇宙人の陰謀や人工の自然災害とも対峙するかもしれない。

なお本作では、ドラッグアンドドロップのマップエディターを使って自分だけのマップを作ることも可能。数分でシナリオを作成でき、オンラインで自分の作品をシェアすることができる。ほか、ウィークリーチャレンジのリーダーボードで他プレイヤーと競うことも可能だ。
 

 
開発を手がけるFoolish Mortals Gamesの過去作はバリエーション豊か。アニメ風マーダーミステリー『MMM: Murder Most Misfortunate』やネオンサイバーな横スクロール『Lazer Cops』など、幅広いジャンルを手がけている。ストラテジーゲームとしては、2020年に発売した『Radio General』があり、手元の地図とラジオによる情報だけを頼りに遠隔でユニットを操作するユニークなRTSとなっていた。『Kaiju Wars』は、明らかに『Into the Breach』の影響を感じさせる作品であるが、世界観やビビッドなアートスタイルなどオリジナル要素も見受けられ、歴代作品に劣らず作風が光る期待の逸品となりそうだ。

『Kaiju Wars』はPC/Mac/Linux(Steam)向けに開発中。リリース時期は「できたとき」とのことだ。

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