中世ポーション製造シム『Potion Craft』開発中。 レシピ開発から材料の調合まで自由にこなし、客や街に影響を及ぼす

 

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たこと無いような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第677回は『Potion Craft』を紹介しよう。

ロシアに拠点を置くインディースタジオniceplay gamesが、ポーション製造シミュレーションゲーム『Potion Craft』をPC向けに開発中だ。


『Potion Craft』は、錬金術師としてポーション屋を営み、お客が求めるポーションを製造するシミュレーションゲームだ。中世ヨーロッパ風のアートスタイルが特徴的である。ショップには、材料をすり潰す石臼や火にかけられた大釜などの道具が用意されており、レシピをもとに材料を調合することでポーションが完成する。

材料となるのは、植物の葉・花・実・根、あるいはキノコ類や鉱物など。こうした植物は市場で購入することができるほか、自ら育てることも可能。購入すると高くつくものの、場合によっては値切ることもできるという。そして、何かしらの悩みを抱えてショップにやってきたお客の話を聞き、適切なポーションを作って売るのだ。


ポーションはレシピをもとに製造。必要な材料の種類や量のほか、具体的な作業についての指示も記されており、そのとおりにおこなうことで目的のポーションが出来上がる。作業内容としては、石臼で材料をすり潰したり、材料を入れた大釜をかき混ぜたり、そこに水や油を加えたり、あるいは鞴(ふいご)を使って火加減を調節したり。レシピには、いつ何回かき混ぜるのかや、鞴で火に何回空気を送り込むのかといった工程が記されているため、カーソルで道具を掴むなどして手作業でおこなうことになる。

作れるポーションは、治療効果のあるものや、毒・火・氷など特殊な属性効果を持つものなどが存在。プレイヤーは、ルートの描かれた地図のような画面にて、異なる効果を組み合わせるなどして新たなレシピを研究・開発することも可能だという。また、ボトルやラベルのデザイン、ボトルの色などを変え、棚や机などに自由に陳列し、ショップを自分好みにカスタマイズする要素も用意されている。


ショップには、ポーションを求めてさまざまな客がやってくるが、どのように対応するかはプレイヤーの自由である。たとえば、力をアップさせるポーションを買いにきた兵士に対して、そのとおりのポーションを作って売れば、のちに戦利品を分けてくれるかもしれない。要望とは異なる毒のポーションを渡すと、逆にその兵士の戦いを妨害することが可能だという。

錬金術師であるプレイヤーは、ポーション作りを通じて同業者から一目を置かれるようになったり、あるいは町の著名人と友好関係を築いたり、逆に確執が生まれたりとステータスが変化。誠実な職人として生きるもよし、富を追求するもよしであり、プレイヤーの行動によっては、町全体に影響力を持つ存在にもなっていく。

『Potion Craft』は、PC向けに開発中。Steamでは2020年配信予定とされているが、もう12月であり間に合うのかどうかは不明である。興味のある方は、ウィッシュリスト登録して気長に待つと良いだろう。