ローグライト雪山登山ストラテジー『Insurmountable』開発中。雪山登山にローグライク要素を盛り込む意欲作

インディースタジオByterockers' Gamesが、『Insurmountable』を開発中だ。登山体験をストラテジーゲームに落とし込み、その難易度をローグライク要素の取り込みによって表現するという意欲作だ。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たこと無いような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第668回は『Insurmountable』を紹介する。

インディースタジオByterockers’ Gamesが、『Insurmountable』を開発中だ。Indie Freaks in Japanなどで報じられている。「Insurmountable」は“乗り越えられない”を意味する英単語。登山体験をストラテジーゲームに落とし込み、その難易度をローグライク要素の取り込みによって表現するという意欲作だ。

『Insurmountable』は、登山をテーマにしたストラテジーゲーム。育成要素やサバイバル要素も兼ね備えている。到達困難な雪山の頂きを目指して、山登りに挑戦する。形式としては、グリッドを指定することでキャラが移動。その先々でイベントが待ち構えており、状況やパラメーターが変動。そうした変化に順応しながら、頂上を目指すような作品になるようだ。

本作は登山ゲームながら、ローグライク要素が取り入れられている。たとえば、登る山は自動生成で、挑戦するたびに異なる山とイベントが待ち受ける。またパーマデス要素も導入されているようで、死んでしまえばキャラは消滅する。また最初からやり直しだ。緊張感を抱きながら決断を下していくことになるだろう。


キャラの生死や運命を決めるのは、パラメーターやスキルだ。山を登るごとに生命力は弱っていく。アイテムを使用したり、幸運に恵まれることで、さらなる高みを目指せる。冒険を続けていれば、キャラのレベルが上昇し、スキルを取得可能。スキルは、酸素が薄い状態でも消耗しづらいといった、過酷な登山を助けるものとなる。道中で拾えるアイテムや身に付けるスキルが、自らを助けるのだ。

そのほか、行く先々で出会うイベントは多彩で、登山に大きく影響する。たとえば、突如として足跡を見つけたというイベントでは、「足跡を調べる」「足跡を追う」「気にせず進む」といった選択肢が提示される。選ぶ前から結果がわからないものだけでなく、前もって結果がわかるもの、特定のパラメーターやスキルを持っていることで選べるものなどがあるという。また、本作では昼夜の概念と天候の概念が存在している。時間や天候が変わっていくこともまた、サバイバル要素やイベントに影響を及ぼすだろう。


ゲームとしては、ターン制に近いシステム。見下ろし視点でゲームプレイが展開されるようだ。一方で、キャラにカメラをズームして、一人称もしくは三人称視点寄りにし、ダイナミックに登山を楽しむこともできるようだ。Unityで彩られる、寒々とした雪の山の世界も、本作のひとつの特徴になるだろう。

開発を手がけるのは、ドイツのインディースタジオByterockers’ Games。ベルリンに拠点を構えており、モバイルやVR向けにキュートなカジュアルゲームを開発してきたスタジオ。『Insurmountable』は、一転してかなりハードコアなゲームとして制作中だ。現在アクティブに開発されており、この夏にはIndie Arena Boothなどにも展示予定とのこと。

『Insurmountable』はPC(Steam)向けに開発中。2021年春のリリースが予定されているようだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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