ファンタジースケボーゲーム『Skate Story』開発中。ムーディな不思議世界で本格トリック

インディー開発者のSam Eng氏が、スケボーゲーム『Skate Story』を開発中だ。独特の幻想的な世界観が特徴のひとつとなっており、地下世界の中心部を目指して滑っていく作品だという。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たこと無いような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第665回は『Skate Story』を紹介する。

インディー開発者のSam Eng氏が、スケボーゲーム『Skate Story』を開発中だ。独特の幻想的な世界観が特徴のひとつとなっており、地下世界の中心部を目指して滑っていく作品だという。

『Skate Story』では、ガラスでできたキャラクターを操作してスケボーを扱い、各ステージのゴールを目指して滑っていく。ステージはニューヨークの地下世界をテーマに、合わせて9つの階層にて構成。遺跡のような場所から近代建築を思わせる構造物、また奇妙なNPCが現れる場面もあり、それぞれの階層は感情を持った月が支配しているという。滑るルートにはあまり幅はなく、道中に用意されたオブジェクトを利用して自由にトリックを決めたり、難所を突破していくゲームプレイになるようだ。

開発者のSam Eng氏は、『Tony Hawk’s Pro Skater』や『Skate』といったクラシック作品から、『OlliOlli』や『Session』『Skater XL』といったインディーのスケボーゲームをよくプレイするそうで、また自身もスケーターである。本作のスケボー操作には、そういった同氏のお気に入りの作品のものを混ぜ合わせた形を採用しているとのこと。

基本的な操作としては、左スティックで方向転換し、ボタンでプッシュ、右スティックでトリックを出すためEAの『Skate』風だと言える。右スティックを下に引いてから斜め上に弾くとキックフリップが出たり、半分だけ倒すとマニュアルになるあたりからも『Skate』を意識していることが分かる。

一方、本作ならではと言えるのが体重移動操作だ。左右のバンパーボタンが後足、左右のトリガーが前足に対応しており、それぞれの入力によって前後の足のデッキ上での位置を調整できる。これに伴い、キャラクターの横に表示されている右スティックのインジケータでは、入力の始点と終点を表す光点がスタンスに合わせて移動。これをなぞるように右ステックを操作すれば、特定のトリックが成功する形となっている。

本作は見た目はファンタジックだが、スケボーのアクションに関しては本格派。スケボーの音に関してもリアルなものが使用されていて迫力が感じられる。一方、公開されている映像を見る限り、ステージのゴールを目指す以外の目標や、トリック成功によるスコア獲得の概念といった、ほかのスケボーゲームでよく見られる要素は存在しない模様。非現実的で不思議な世界の中で、ゆったりとしたBGMと共に瞑想するかのようなゲームプレイとなるのかもしれない。

Skate Story』は、この6月に開催された各種オンラインイベントに積極的に出展されており、注目を集めているようだ。対応プラットフォームおよび発売時期は未定。開発者のSam Eng氏は、開発はあと1〜2年はかかるかもしれないとコメントしている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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