魔法詠唱アクションRPG『Little Witch Nobeta』Steamにて6月24日早期アクセス配信開始へ。古城で繰り広げられる、小さな魔女の冒険譚

『Little Witch Nobeta』は、台湾のインディーゲームスタジオPupuya Gamesが手がける、3DアクションRPGだ。主人公のノベタは、元素魔法を操り、自分の秘密を知るため古城へやってきた小さな魔女。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たこと無いような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第662回は『Little Witch Nobeta』を紹介する。

『Little Witch Nobeta』は、台湾のインディーゲームスタジオPupuya Gamesが手がける、3DアクションRPGだ。主人公のノベタは、元素魔法を操り、自分の秘密を知るため古城へやってきた小さな魔女。彼女を導いてくれる不思議な黒猫と共に城内を探索し、真実と向き合うことになるという。

古城の中には、黒くて細長い奇妙な生物や、動き回る人形などが徘徊しており、侵入者を排除しようと襲ってくる。ノベタは魔女なので、詠唱の必要ない即時発動の射撃と、詠唱をともなう強力な大魔法、2種類の魔法を使って対抗。無敵時間が長めの回避や、ダッシュやジャンプも駆使して、敵との戦闘を繰り広げていく。強力な大魔法には、代償として詠唱完成までの隙と大きめの魔力消費があるものの、詠唱中でも回避や近接攻撃で隙をしのげるため、積極的な大魔法の展開もできる。


また古城の奥へ進んでいくと、ボスが待ち受けている。強力な攻撃とHPを誇っており、それなりに殺意も感じられるのだが、事前動作がしっかり用意されているため、攻撃を見てから回避可能。少なくとも最新のデモ版で戦える最初のボスは、やり応えがありつつ理不尽さを感じない強さに仕上げられていた。スタミナや魔力の制限も含めてソウルライクといっても差し控えない激しいアクションも、本作の魅力だろう。

また古城へ足を踏み入れた時点でノベタが使える魔法は、属性のない射撃と、詠唱によって貫通する魔砲を放つアーケンだけだが、進行と共にアイス、ファイア、ライトニングといった別の元素魔法も使用可能に。セーブポイントも兼ねた女神像に魂素を支払うと、アイテムの購入とステータスの強化もできるようだ。


スクリーンショットで目を惹く主人公ノベタの可愛さも、本作の特徴である。イラストの魅力をそのまま3D化したような高クオリティのモデルには、かばんを抑えて走ったり、全力で転んだりなど、少女らしいモーションが設定。見えない部分のこだわりも含め、全力で可愛らしさを表現しようという心意気が感じられる。またノベタの衣装変更機能が搭載されているほか、ステージを進んでいくとノベタ以外の少女も登場するようだ。


本作を開発しているのは、台湾のインディーゲームスタジオPupuya Gamesだ。2017年6月に『Little Witch Nobeta』の開発をスタートし、Pupuya氏がプロデューサー/プログラム/3Dデザインを担当。3年間作者(おそらくPupuya氏)の収入がほとんどないこともあり、まずは早期アクセスとして配信される。海外メディアのインタビューによれば、同氏は「魔法少女まどか☆マギカ」が好きで、魔法少女への愛と中世や魔法の世界観が好きなことから本作のテーマが決定したそうだ(関連記事)。ゲームエンジンにはUnityが採用されている。

早期アクセス開始時には、全6ステージから3ステージを収録し、ボリュームは3時間程度。1年から2年程度の早期アクセス期間が見込まれている。また、正式版の配信時には、値上げも予定されているようだ。『Little Witch Nobeta』は日本語に対応し、Steamにて6月24日に早期アクセス配信開始予定。SteamおよびItch.ioでは、セーブデータの引継ぎにも対応したデモ版が公開されている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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