リズムに合わせてトリガーを引く「リズムFPS」開発中。ビートを刻み、ノリノリヘッドショット

ゲームデザイナーのDan Da Rocha氏による「リズムFPS」が開発中だ。プレイヤーは銃を持ち、重低音が響くハードロックなBGMのリズムに合わせて敵を倒していく。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たこと無いような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第655回は、ゲームデザイナーのDan Da Rocha氏が開発中のリズムFPSを紹介する。

開発者Dan Da Rocha氏による「リズムFPS」が開発中だ。SNS上で開発中の映像が公開されている。タイトル名やプラットフォームは明らかにされていないが、リズムゲームとFPSを融合させた作品になるようだ。

映像内では、ゲーム内容の一部を垣間見ることができる。プレイヤーが銃を持ち、重低音が響くハードロックなBGMのリズムに合わせて敵を倒していく。一般的なFPSのように、プレイヤーの好きなタイミングで敵に弾丸を浴びせるわけではなく、画面中央のレティクルに向かって流れてくるノーツに合わせてトリガーを引いていき、そのリズムに合わせた射撃によって敵を倒していくようだ。

Image Credit : Dan Da Rocha

射撃に応じてPERFECT、GOOD、OKといったノーツ判定がされ、コンボに応じてスコアが計算されるコンボシステムを搭載。ヘッドショットにはボーナススコアも加算されている。また、赤い敵はプレイヤーに向かってくる、オレンジ色の敵は銃で攻撃しているといったように、敵にもバリエーションがあるようだ。そのほか、体力ゲージやダッシュゲージ、「すべての敵を倒せ」という目標やスコアといったインターフェースや回復らしきアイテムも確認できる。このように、音楽に合わせてノーツを叩くリズムゲームと、出現する敵を次々と倒していくFPSの爽快感を融合させた斬新なアイデアが光る作品になっている。テンポの速いBGMに合わせて、激しい銃撃戦が繰り広げられることだろう。

『Q.U.B.E.』

開発を手がけるDan Da Rocha氏は、イギリスに拠点を置くインディーゲームスタジオToxic GamesおよびTen Hut Gamesを立ち上げ、SFパズルアクション『Q.U.B.E.』を開発。一人称視点で立方体を操作しながら仕掛けを解いていく硬派なパズル要素が評価を集め、Develop AwardsのEditors Choice Award 2012などさまざまなアワードを受賞。後にPS3、PS4、Xbox Oneなど、複数のプラットフォームで展開された。その後も、『Q.U.B.E. 2』や『Hue』といったパズルアドベンチャーをリリースし、数々のアワードを受賞している。今回の作品には、Dan Da Rocha氏が得意とする一人称視点を採用しながらも、一風変わったジャンルに挑戦していく試みが込められている。

リズムゲームと他ジャンルを組み合わせた作品としては、『パタポン』シリーズや『クリプト・オブ・ネクロダンサー』などがあげられる。さらにリズムゲーム要素を取り入れたFPSとしては、Harmonix Music Systemsの『Audica』や、Cloudhead Gamesの『Pistol Whip』など、VRを用いた作品が記憶に新しい。本作は、VRを用いないという点においてもユニークな試みといえるだろう。

SNSで公開された本作品の映像は注目を集めているようで、早くもリリースを期待する多くのコメントが寄せられているようだ。今後の続報に注目していきたい。

Tetsuya Yoshimoto
Tetsuya Yoshimoto

ニュース担当。国内を中心に日々トレンドを探求しています。新しいものや可愛いものが好き。

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