洪水に襲われた世界をイカダで進むサバイバル『Trash Sailors』開発中。ガラクタを集めて資源にし、敵の襲撃を退ける

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第648回は、洪水に襲われた世界をイカダで進むサバイバルゲーム『Trash Sailors』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第648回は『Trash Sailors』を紹介する。

ポーランドのインディースタジオfluckyMachineが、洪水に襲われた世界を生き延びるサバイバルゲーム『Trash Sailors』を開発中だ。似たテーマの『The Flame in the Flood』や『Don’t Starve』のほか、『Overcooked(オーバークック)』や『Lovers in a Dangerous Spacetime』からも影響を受け制作されており、ソロでもプレイ可能だが、特に最大2人での協力プレイに焦点を当てたゲームプレイになるという。

『Trash Sailors』にてプレイヤーは、何もかもが水に沈んでしまった世界をイカダで漂流し、どこか安心して暮らせる場所を探す。イカダの後部にはエンジンと舵、そして中央にはリサイクルマシンが設置。水上にはさまざまなガラクタが漂流しており、これをフックで回収してリサイクルマシンに放り込むことでアイテムに変換可能だ。たとえば、イカダの周囲の部分は脆いため、岩などに衝突したり攻撃を受けると壊れてしまう。そこで板材を作って、沈没する前に補修するのだ。そのほか、エンジンの燃料や大砲の弾などもリサイクルマシンで作れるようである。

ステージは4つの異なるエリアで構成され、プレイするたびにランダム生成される。時間や天候の変化が存在し、夜は真っ暗闇になり、霧が立ち込めたり嵐がやってくることも。そして、プレイヤーのイカダにはさまざまな敵が襲ってくる。たとえば巨大なカニやセイウチが飛び乗ってきたり、サメやワニが噛み付いてきたり。放置しているとイカダを破壊されてしまうため、プレイヤーは工具で殴るなどして撃退し、壊れた箇所があれば補修しなければならない。

また、原住民の襲撃にあうこともある。船に乗ってやって来る原住民に対しては、まずは設置された大砲にて迎撃することになるだろう。そしてイカダに侵入された場合は殴って撃退だ。動物も原住民も激しい攻撃を次々に仕掛けてくるため、反撃とイカダの補修に追われるゲームプレイとなりそうだ。もちろん、忙しい最中もイカダの舵取りを忘れてはならない。岩や木に衝突すれば無用な修理が増えてしまう。機雷が浮かんでいたり、間欠泉のような障害物も登場するため気は抜けない。

プレイヤーは海に転落すると、一定時間経った後にイカダに帰って来るが、その間はイカダは無防備。少なくとも、ひとりですべての作業をまかなう羽目になる。容易く転落しないよう足元を確保するためにも、ガラクタを回収してイカダを補修することは大事である。二重三重に補修すると強化されるようだ。そしてもちろん、息のあった協力プレイも生き延びるためのカギとなるだろう。

プレイヤーキャラクターは5種類から選択可能で、それぞれ特徴が異なるという。たとえば、Francisは特別秀でた能力はないが万能型、Hermanは腕っぷしが強いなどといった形である。また、キャラクターカスタマイズ要素として、ゲームを進める中では20種類以上の衣服を獲得できるとのことだ。

『Trash Sailors』の開発元fluckyMachineは2人だけの小規模なスタジオで、本作の独特なアート面はVeronika Harkavenko氏が、それ以外のすべてはPiotr Karski氏が担当しているとのこと。本作については、今年9月にQubicGamesとパブリッシング契約を結んでおり、PC(Steam)およびNintendo Switch向けに、2020年初頭に発売予定だ。QubicGamesは国内Nintendo Switch向けのリリース実績があるため、本作の国内発売にも期待したいところである。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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