発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第639回は『Wonder Parade』を紹介する。
中国のデベロッパーStudio Quareが、リズムゲーム『Wonder Parade』のPC版を開発中だ。本作は2017年にiOS版が、2018年にAndroid版が発売され、クオリティの高い楽曲やかわいいビジュアル、そしてシンプルな操作で楽しめる点などによって高い評価を獲得している。
『Wonder Parade』は、不思議な星に暮らすカワイイ動物たちが音楽を演奏しながらパレードをするなか、その仲間のひとりとしてプレイするリズムゲームだ。動物は、メジャーバトンを振る指揮者の犬(キツネ?)と、スネアドラム担当のシロクマがおり、ストーリーモードを進めていく中で、フルートを吹くウサギや、トランペット奏者のレッサーパンダと出会い一緒に行進するようになる。プレイヤーは楽曲のドラムに合わせてプレイするため、シロクマ役になるようだ。
https://www.facebook.com/WonderParade/videos/155002498570839/
*モバイル版のトレイラー
ゲーム画面では、動物たちが行進する丸い地面の下にノートが流れてくるレーンがある。ノートは演奏に合わせてレーンの左右から流れてきて、レーン中央にある丸い印と重なるタイミングで、左右のノートそれぞれに対応したボタンを押すと太鼓が鳴る形。おそらくキーボードやマウスクリック、あるいはコントローラーでのボタン操作がサポートされるだろう。左右同じタイミングで流れてきて同時にボタンを押すノートや、ホールドしてドラムロールをするノートもあり、ビジュアルの違いで見分けやすくなっている。
リズムに対してジャストのタイミングでボタンを押せばGREAT、ややずれるとGOOD、外してしまうとMISSと判定され、スコアに影響するほか画面下のクリアゲージが増減する。クリアゲージはGREAT/GOODにて増加し、MISSで減少。楽曲が終わった際に、ゲージが半分以上貯まっていればクリア扱いになる仕組みである。なお、ホールドするノートはボタンを離すタイミングが早いとMISSになるが、遅い分には評価に影響はない。
収録楽曲には、マーチングドラムに合うBGMが用意されており、セガやコナミ、タイトーの作品に楽曲提供した実績のあるアーティストが参加しているという。日本のアーティストからの提供も多数見られ、たとえば『pop’n music』に楽曲提供していたFlying Kite氏やそよもぎ氏、『VOEZ』に参加したこふ氏など。また、本作の効果音やシステムBGMを担当したぽんきち氏も楽曲提供している。
各楽曲にはBASIC・ADVANCE・EXPERTの3つの難易度があり、ADVANCEをクリアするとEXPERTがプレイ可能になる。難易度が高くなるほど流れてくるノートの数が増え、セッティングも複雑になっていく。モバイル版のEXPERTでは、実際にマーチングスネアドラムを演奏するかのように左右のノートが流れてくるため歯ごたえがある。なお、楽曲の演奏スピードは5段階で任意に調節可能だ。
『Wonder Parade』のPC版はSteamにて発売予定で、モバイル版と同じく日本語表示に対応する。販売元は『Muse Dash』などを手掛けるX.D. Networkが担当しており、発売時期は「Coming Soon」とのことである。
【UPDATE 2019/8/15 11:10】
X.D. Networkは8月15日、『Wonder Parade』のSteam版に加え、Nintendo Switch版の発売も決定したと日本向けに発表した。発売時期は未定。これらのバージョンには、モバイル版にはないストーリーモードでの仲間の動物や楽曲のアンロック要素が追加。のちに配信するアップデートでは、さらに新たな動物を追加していく計画があるという。また、モバイル版の配信2周年を記念し、8月31日から50パーセントオフセールを1週間実施。同時に大型アップデートも配信するとのことだ。