2Dオープンワールドアクション『Savior』開発中。滑らかなドット絵アニメで棒術とパルクールの戦い描く

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第637回は『Savior』を紹介する。

アメリカのインディースタジオStarsoftが、2Dアクション・アドベンチャーゲーム『Savior』を開発中だ。同スタジオとして初めての作品となる本作では、1990年代の名作が持つ素晴らしいゲームプレイを、現代的な要素を織り交ぜながら再構築することを目指しているという。

Savior』の舞台となるのは「Arcadia」と呼ばれる島国。ここには「The Chosen」と「The Fallen」というふたつの勢力が存在し、何世紀にもわたり冷戦状態が続いている。もともと、この土地では「The Creed」という教えとその神「The Daystar」が信仰されており、これに疑問を唱える者は地中深くにある世界へと追放された。そうして、The Creedを信じる選ばれし者The Chosenと、堕落したThe Fallenに社会が分断されたのだ。

過酷な地下世界にて生き残るため、The Fallenはサバイバルと探索を繰り返し、その結果資源と力を得て大きな発展を遂げる。一方で、好奇心を許さないThe Creedの厳格な教えに縛られた、The Chosenの暮らす上界は停滞を続けていた。そうしたなか、ひとりの女性がThe Fallenへと降り立つ。それが本作の主人公「Sam」だ。彼女は、The Fallenのエージェントと協力しながら、ふたつの社会の対立の根源を打ち倒し、両者の関係の修復を目指す。

本作はサイドビューのオープンワールドを採用しており、プレイヤーは中世ヨーロッパの城のような場所や、森や洞窟、あるいは未来的な環境などを探索する。公開された映像にてまず目を引くのは、Samの流れるようなパルクールアクションだろう。本作では、『プリンス・オブ・ペルシャ』や『Flashback』で見られた2Dながらリアルなアクションから影響を受けつつ、レスポンスの良い現代的な操作を取り入れているそうだ。

ステージでは、槍や弓矢などさまざまな武器を持った敵が登場。一方のSamは棒術の使い手のようで、長い棒をメインの武器としている。相手の剣を棒で受け止めたり、体術でかわしながら反撃をおこなうなど激しい戦闘が見られる。本作のバトルシステムは、『パンチアウト!!』や『バットマン アーカム』シリーズから影響を受けているそうで、敵の動きを読んだり隙を見つけることが勝利へと繋がるという。また、敵は同士討ちしてしまうようで、これを活かした戦い方も有効だろう。

ゲームを進める中では新たなアイテムを入手できる。映像では手袋のようなものを入手している場面があるが、これはThunder Gloveと呼ばれる装備で、敵を殴って攻撃できるほか、何らかのアイテムに電力を供給したり、火を起こしたりすることも可能。こうした複数の使い方ができるアイテムは数多く用意されるという。メイン武器である棒も、ブーメランのように投げて使用する場面が確認できる。

本作には多くのNPCも登場し、人々との関わりも重要な要素。複数の選択肢からセリフを選ぶ会話システムも用意されている。またクエストでは、たとえば新たな装備を提供してくれるショップの店主や職人を救出したり、線路を修復して離れたコミュニティを繋いだり。トレイラーの最後で見られるドラゴンも、クエストで助けることで力になってくれるようだ。そのほか、枯れた湖に水を引いたり、何らかの病の治療法を研究するものなどがあるとのこと。

このような、人々の役に立つと同時に環境にも影響を与えるクエストはさまざま用意されているようで、そうした善意の行動に触れたNPCは、Samへの接し方や自身の考えを徐々に変えていくという。ひいては、The ChosenとThe Fallenの和解へと結びついていくのかもしれない。

『Savior』は、PC(Steam)およびコンソール向けとされており、発売日は未定。開発元Starsoftは、TwitterにてKickstarterキャンペーンをおこなうと言及しているため、その結果を受けて本格的な開発に着手するものと思われる。ちなみに、Steamのストアページでは日本語音声/字幕対応が謳われているが、これもKickstarterの結果次第となるかもしれない。

なお、本作の開発スタッフにはゲーム業界や映画業界のベテランも参加しており、また『Axiom Verge』や『Mages of Mystralia』『Chasm』などの成功を支えた、元任天堂のDan Adelman氏が本作のビジネス面をサポートしている。また、本作の特徴のひとつであるパルクールアクションについては、今後専門家のアドバイスを受ける考えを示しており、公開された映像で見られるゲームプレイは、これからさらにブラッシュアップされていくことだろう。

ニュース

Indie Pick

インタビュー

レビュー・インプレ

Devlog