「非協力的」マルチプレイシューター『Vicious Circle』開発中。傭兵とモンスターの非対称マルチにて、仲間を出し抜き脱出を目指す

まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第630回目は『Vicious Circle』を紹介する。『Vicious Circle』は、5人のプレイヤーでプレイする、“非協力的(uncooperative)”なオンライン・マルチプレイシューターだという。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第630回目は『Vicious Circle』を紹介する。

アメリカのエンターテイメント・メディア制作会社Rooster Teethのゲーム開発部門Rooster Teeth Gamesが、新作『Vicious Circle』を開発中だ。本作は、5人のプレイヤーでプレイする、“非協力的(uncooperative)”なオンライン・マルチプレイシューターだという。

『Vicious Circle』は、カラフルなSF世界を舞台にする4対1の非対称マルチプレイゲームだ。試合開始時には、5人のプレイヤーのうち4人は傭兵に、そして残る1人はモンスターとしての役割が割り当てられ、巨大な怪物となったプレイヤーは傭兵たちを全滅させるべく襲っていく。

一方の傭兵のプレイヤーたちは、モンスターと戦いながら、マップ内に点在する「ナゲット」と呼ばれるアイテムを集めていく。ナゲットを規定数集めるとマップのどこかにある退避ゾーンが起動するため、そこへ行きマップから脱出することを目指すのだ。ただし、脱出できるのはひとりだけである。

ほかの多くの非対称マルチプレイゲームと同じく、モンスターは非常に強力であるものの、協力して立ち向かえば対処できる。しかし一方で、傭兵側としては試合での勝利のためにはナゲットをいち早く集めたい。そのため時には協力し合い、時には非協力的なプレイをして、いかにほかの傭兵を出し抜くかがカギとなる。

壁にくっ付いている青白いアイテムがナゲット

傭兵同士はお互いを直接攻撃することはできないため、ほかの傭兵をモンスターと同じ部屋に閉じ込めたり、さまざま用意されるガジェットを利用することになるだろう。ガジェットには、たとえば近くの傭兵が持っているナゲットを吸い込むバキュームや、投げて当てた相手を別の場所に強制テレポートさせるものなどがある。ナゲットを横取りするためだけでなく、自分をテレポートさせてひとりモンスターとの戦いから逃れるといった使い方もできる。また、マップ内にはトラップを起動できる場所もあるようだ。

モンスター役のプレイヤーの勝利条件は傭兵の全滅、あるいは傭兵を倒してナゲットを奪うことを繰り返し、マップ内のすべてのナゲットを獲得すること。なるべく複数の傭兵と対峙しないよう、ひとりひとり追跡し、または分断させて仕留めていくプレイになるだろう。

モンスターに応戦している傭兵の背後から、リトルディッパーがにじり寄る

傭兵はモンスターに倒されると、リトルディッパーと呼ばれるタコのような生物に生まれ変わる。リトルディッパーはモンスター側の立場で、その腕をグラップリングフックのように使って俊敏に移動できるが、攻撃力は弱い。ただし、傭兵の身体を乗っ取ることが可能で、するとその傭兵が持っていたナゲットと共に戦線復帰。乗っ取られたプレイヤーは、リトルディッパーになってしまう。ここでも足の引っ張り合いが生まれるわけだ。

『Vicious Circle』は、今年8月にSteamにて発売予定。ストアページによると、日本語表示にも対応するようだ。本作には無料のシーズンバトルパスが収録。期間限定イベントに参加し、ゲーム内でのチャレンジを達成することで、コスメアイテムなどの限定コンテンツをアンロックできる。また発売後には、新たな傭兵キャラクターやモンスター、マップ、ガジェット、イベント、ゲームモードなどを、無料アップデートにて追加していく計画となっている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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