擬人化動物のハクスラ・ボスラッシュ『Mirador』開発中。他プレイヤーが武器や攻撃パターンをカスタマイズしたボスとの連戦


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第621回目は『Mirador』を紹介する。

『Mirador』はボス戦に特化した、見下ろし視点のハック&スラッシュアクションゲーム。ローグライクの要素を部分的に取り入れたローグライト作品として紹介されている。プレイヤーが操作するのは、かわいらしい擬人化動物。謎のポータルに飲み込まれ、中世風の異世界に迷い込んでしまった。そこで元の世界に戻るべく冒険を始めるのだ。

ソロもしくはオンラインCo-opに対応しており、事前に装備を整え、ハブエリアからポータルに入ることで冒険を開始。ポータルの先はセンチネルと呼ばれるボスが待ち構えるアリーナとなっている。戦闘では弱攻撃、強攻撃、ダッシュ、ブーメラン、回復ポーションの使用、防御などを駆使して、砂漠地帯、秋模様の平原などさまざまな種類のアリーナにてボスに立ち向かう。ボスを倒してアイテムを入手し、また次のボスが待つアリーナへと向かう。目標は自身が死亡する前に一体でも多くのボスを撃破することだ。登場するボスは一体撃破するごとに、強くなっていく。またボスが落とす戦利品の品質も徐々に上昇していく。戦闘後は、危険を承知で次のボスに挑むか、辞退して入手済みのアイテムを安全に持ち帰るか選択可能だ。

そして『Mirador』最大の特徴は、戦うボスは他プレイヤーが作成したものだという点だ。プレイヤーはボスに敗れると、次の挑戦を始める前にボスの作成画面に移り、ボスの種類、武器、魔法、アビリティ、攻撃パターン、外観をカスタマイズし、出動させることができる。自分が作成したボスが他プレイヤーを倒すと、そのプレイヤーが所持していたアイテムを奪い、持ち帰ってきてくれる。

このようにボスラッシュとボスクリエイションを交互に繰り返すのが基本的なゲームプレイループとなっている。なおボスラッシュで得たアイテムは自身の操作キャラクターを強化するだけでなく、より強力なボスの作成にも役立つ。アップグレード用アイテムを組み合わせて、より強力なアイテムにする鍛造システムも用意されるとのことだ。

自分が作成したボスが実践でどれほど力を発揮するのか、出動させる前にテストすることも可能。試行錯誤しながら武器や技の組み合わせを考えられる。ただ自分のボスが戦う様子を観戦する、もしくはプレイバック映像を確認する機能に関しては、いくつか技術的な問題があることから、ローンチ時の実装は約束できないとのことだ。なお他プレイヤーが作成したボスと戦うというコンセプト上、オフラインプレイには対応しておらず、オンライン必須のゲームとなる。

カナダのゲームスタジオSauropod Studioが開発する新作『Mirador』はSteamにて近日配信予定だ。