“生きている建物”を管理する都市経営SLG『Buildings Have Feelings Too!』PC/コンソール向けに開発中。建物の気持ちまで配慮する街づくり

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第618回目は『Buildings Have Feelings Too!』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第618回目は『Buildings Have Feelings Too!』を紹介する。

パブリッシャーMerge Gamesは、『Buildings Have Feelings Too!』のSteamストアページを公開した。『Buildings Have Feelings Too!』は、イギリスのインディースタジオBlackstaff Gamesが手がける新作。対応プラットフォームは、PC(Steam)および海外PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch。

『Buildings Have Feelings Too!』は、2Dの街づくりシミュレーションゲームだ。しかし、単なる街づくりゲームではない。本作の街にある建物は「生きている」のだ。建物達はおおきな図体を揺らして街を歩き、おしゃべりをする。さらに願望や希望、不安を抱くなど感情を持っている。建物同士が会話をし、刺激しあい一日が過ぎていく。こうした建物を成長させることで、街を繁栄させていくシミュレーションゲームなのだ。

ゲームの流れとしては、建物を誕生させたのち、特定のエリアに次にたてる建物を選択。商業用のタワーにするか、工場にするかなど、コストや特徴が異なる建物から決める。そして建物たちが動き回り過ごす生活を見守る。うまく人を呼び込みエリアを活性化させていこう。本作では時代区分が存在し、ビクトリア朝時代から現代へと時が移り変わっていく。時代が変われば、新たな産業を発見したり、まだ見ぬ建造物をたてることができるだろう。

ゲームプレイが進行していくと、建物の建造失敗や破産などさまざまな出来事が起こる。うまく街の求めるものを満たしていく必要があるわけだ。そのためにはエリアを手作業で調節したり、建物を改修したりと試行錯誤が求められる。街が発展していけば、複数のエリアが管理できたり、金融街や歓楽街といった専門エリアの経営も可能になってくる。最初は単純だったゲームシステムには、電力供給や騒音および汚染問題、輸送問題といった複雑な要素が導入されていくそうだ。

こうした経営要素に、「建物の気持ち」が絡んでくるという。経済が活況な街の建物が存在する一方、寂れたエリアの倉庫や工業たちは次第に不安を抱え始める。そんな時に「大丈夫」と声をかけ、今後の計画を説明することでモチベーションを上げることも求められるようだ。経済的なものだけではなく、感情的な部分もマネジメントする一風変わった経営シミュレーションゲームになるようだ。

『Buildings Have Feelings Too!』は、2019年夏に配信予定。今年のGDCでは、ID@Xbox Developer Showcaseのひとつとして展示されるそうだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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