倒した人間を“化物”として手下にするローグライトRPG『The Unliving』開発中、日本語対応予定。ネクロマンサーとして世界を破壊する

 

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第597回目は『The Unliving』を紹介する。

『The Unliving』は、アクションおよびストラテジー要素のあるRPGだ。舞台となるのは、腐敗した世界。人々の生活は堕落していた。そんな世界を変えるために、死者を使役するネクロマンサーが現れた。プレイヤーはこのネクロマンサーとして、何百人もいる平民たちを殺戮し、司祭や領主などをぶちのめし、そして世界を闇へと染めていくのだ。

本作の最大の特徴は、倒した敵をモンスターとして蘇らせることができる点。人々を倒したのち、彼らはプレイヤーに従う軍団の一員として蘇る。それぞれのモンスターは、“生前”に持っていた能力によって変化する。たとえば司祭を倒し使役モンスターにした場合は、「呪う」という能力を持つわけだ。固有の能力を持つ人間を倒すことで、新たな力を持った手下にし、道を切り開くのだ。人間たちは無力ではあるものの、クロスボウや要塞など施設や設備を用いて抵抗をはかるので、大量のモンスターを呼び出し、軍団を率いて「死の力」を見せつけてやろう。

『The Unliving』は、ローグライクの要素を部分的に取り入れたローグライトRPGである。たとえば、制圧するマップは自動生成される。環境やオブジェクト、建物や敵の配置が遊ぶたびに変わるわけだ。またマップ内に出現するアーティファクト、隠し部屋やトラップも変化するという。プレイヤーが死亡すると、アンデッドとしてもう一度生まれ変わる 。ステージの最後には、強力なボスが待ち受ける。こうしたボスとの戦いを視野にいれた準備が求められるだろう。

侵略を繰り返していくうちに、秘密のメモやアーティファクトを拾うことがあるだろう。これらはプレイヤーがなぜネクロマンサーになってしまったのかを解き明かすヒントになるという。自分は何者なのか。なぜ不死なのか。教会に隠された闇とはなんなのか。世界を闇に染める過程で、その答えは見つかるかもしれない。

開発を手がけるRocketBrush Studioは、画像素材やゲームグラフィックを制作してきたロシアのゲームスタジオ。下請けとしてさまざまなゲームのビジュアルを手がけてきたが、今回同社は自らゲームを作ることを選択したようだ。かわいらしさと混沌さが共存するピクセルアートは、本作の魅力のひとつになるのではないだろうか。日本語への対応も予定されており、続報が楽しみな作品になるだろう。

『The Unliving』は、PC(Steam)向けに2019年に発売予定だ。