泥棒になりきる『Thief Simulator』開発中。徹底した偵察から始める、本格派の大泥棒シミュレーター
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第577回目は『Thief Simulator』を紹介する。
本作は泥棒の生き様を描くシミュレーターだ。泥棒となって民家へと侵入し、可能な限り高価な品々をバックパックへと詰め込む。そして警察や住人に見つかる前に逃亡しよう。盗品を売って得たお金でハイテクな稼業の道具を購入すれば、よりセキュリティの固い家を狙うことができるだろう。一方で慎重さを欠けば、翌日には警察があなたの家を訪れることになる。
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良い泥棒となるために重要なことは何か。観察(偵察)だ。手当たり次第に民家へと押し入っても良いが、住人と不幸な遭遇を果たしたり、あるいは不用意に隣人の注意を引いてしまえば自らのキャリアを縮めることになるだろう。社会的には喜ばしいことだが、本作はあくまで泥棒側の立場のため、それでは万事休すだ。
侵入する家を決めたなら、まずは住人の行動を観察しよう。街の住人達はそれぞれスケジュールに則って行動している。いつ家を出て、何時に帰宅するのかを調べよう。小型の監視カメラがあれば、ポストなどの目立たない場所に設置して安全に様子を伺うこともできる。侵入経路のチェックも重要だ。もちろん周囲の環境にも目を配る必要がある。近所におせっかいな隣人は住んでいないか。犬は好物の骨やガムで懐柔できそうか。徹底的に調査しよう。
十分に準備をおこなったならば、いよいよ決行の時だ。ターゲットの家へと侵入しよう。当然ながら玄関の扉には鍵がかかっていることだろう。ピッキングして突破するか、あるいはガラスカッターを利用して窓から入ることもできる。見事侵入できたなら、さっそく貴重な品々を求めて屋内を探索しよう。
家の中は沢山の物で溢れている。ガラクタから高価な品までさまざまだ。一方でバックパックの容量には限りがあるため、なるべく高価な品物から盗んでいこう。当然ながら侵入中も時間は流れていく。高価な品物を拾うためにバックパック内のガラクタを整理する羽目に陥ったなら、貴重な時間を浪費することになる。時間の経過は住人の帰宅などのリスクを高めるため、スマートに行動しよう。
最も高価なものは、隠し金庫のような安全な場所に隠されているかもしれない。あるいは特定の部屋には防犯アラームが設置されていることもある。ロックピック、またはハッキングで時間を節約できればベストだが、どちらの手段も難しいならば、家の中を徹底的に捜索してみよう。金庫のカギや、パスワードの書かれたメモを見つけることが出来るかもしれない。なお、泥棒としての経験を積んでいけば、スキャナを使って貴重品の存在する場所をサーチすることもできるようだ。
見事、盗みを終えたなら、あとは脱出するだけだ。誰にも見られることなく現場を離れるまでが泥棒である。最後まで気を抜かないようにしよう。事前に車のカギを入手していたり、あるいはロックピックの腕に自信があれば、手っ取り早く住人の車を奪って逃げる手もある。逃亡に使った車も含めて、盗んだ品々は盗品売買の店へと持ち込めば良いお金になるだろう。
稼いだお金は、侵入を容易にするさまざまな道具の購入にあてることができる。ハイテクな道具の数々は、セキュリティ設備で固められたお金持ちの屋敷へと侵入するのに役立つことだろう。あるいは新たなトリックを学ぶことも可能だ。警察を避けながら盗みを重ね、大泥棒を目指そう。
『Thief Simulator』の対象プラットフォームはPC(Steam)で、2018年中のリリースを予定している。