監獄シミュレーター『Prison Simulator』開発中。プレイヤーは“破られる”側、刑務官として囚人を監視しろ

 

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第571回目は『Prison Simulator』を紹介する。

『Prison Simulator』はその名のとおり、刑務所を舞台としたシミュレーターだ。こう聞くと囚人として脱獄する作品を彷彿とするかもしれないが、プレイヤーは囚人ではなく刑務官となる。いわば破られる側となる。刑務官は昇進が決まっており、監獄(監視)生活も残すところ1か月。しかし、勤務終了日が近付くにつれて逆風が強まっている。罪深き囚人たちに厳しく、そして時に優しく接しながら“終わりの日”まで持ちこたえるのだ。

刑務官の一日のタスクは非常に多い。新たな囚人の収監、監獄の禁止品の有無のチェック、禁止品の募集、そして監視。これらのすべてをこなし、刑務所の平和を維持するのだ。厳しく取り締まりつつ、“問題児”には時に友好的に接していく必要もあるという。公開されている映像では、囚人を警棒で容赦なく叩くシーンや、面会中に激昂する囚人を諌めるシーン、そして囚人同士の情事をビデオカメラ録画するという性的シーンも確認できる。

囚人たちは個室にドラッグや道具を巧みに隠しているので、特にそれぞれの部屋には目を光らせる必要がありそうだ。身体に隠し持っている場合もあるので、直接探ることも重要になる。トレイラーでは電気椅子で処刑する際のバーは下ろすといった場面も映し出されており、なかなか過激な内容のシミュレーターになっているだろう。

本作の特徴は、高い自由度があげられる。前述したように、プレイヤーに課せられるタスクは多いが、どう過ごすかはプレイヤーの自由だ。刑務所を歩きまわり、優先順位をつけて実行していこう。厳しい刑務官として容赦ない指導にあたるか、友好的な刑務官として彼らを取り込むかはプレイヤー次第。こうした振る舞いによって、囚人との関係は変化するという。ただし、どこまで友好的に接するかという職務上のラインの見極めが必要になる。時に、囚人たちと“取引”することで私腹を肥やすこともできる。いずれにせよ、刑務官としての賢い立ち振る舞いが求められるだろう。

パブリッシャーとなるのは、数々の“イロモノシミュレーター”の発売を予定しているポーランドのパブリッシャーPlayWay。同じくポーランドに拠点を構えるBaked Gamesが、開発を担当している。Baked Gamesは今年2月にカジュアルゲーム『Hotel Dracula』をSteamでリリース済み。前作とうってかわり、3Dシミュレーターの開発にあたることになるが、別ジャンルの作品をどう仕上げてくるのか気になるところ。

『Prison Simulator』は、PC(Steam)向けに、2019年2月14日に発売予定だ。