宇宙ステーションを運営するシミュレーション『Meeple Station』開発中。おバカでかわいい生命体Meepleをどう働かせどう守るか
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第570回目は『Meeple Station』を紹介する。
『Meeple Station』は宇宙ステーションを管理するシミュレーションゲームだ。本作は、『Dwarf Fortress』や『RimWorld』といった作品から影響を受けているという。舞台となるのは、宇宙に漂うステーションだ。ここに住んでいるのは、人間ではなく謎の生き物Meeple。人間に似て非なる生命体だ。このMeepleは人間ほど賢くなく、些細なトラブルですぐに死んでしまう。しかしながら、彼らは今日を精一杯生きている。プレイヤーはMeepleたちに指示を与え、過酷な宇宙ステーション生活を乗り切るのだ。
プレイヤーがまず目指すのは、宇宙ステーションの施設を充実させていくことだ。薄くなっている酸素を満たし、カツカツの電力に余裕をもたせるために主電源を増設。食糧販売機を増加するのも、ベッドを増やすのもいいだろう。衣食住が充実すれば、テーブルやイスといった家具を用意しMeepleたちを喜ばせていくのも手。ただし、これらの設備を設置するには、資源が必要だ。効果的な設備ほど資源が必要になる。資源を獲得するためには、Meepleたちを宇宙空間に送り出し、近くの採掘場所で資源を採取させなければならない。彼らを派遣し資源を採取させ、施設を強化していくのだ。
宇宙ステーションの施設を補強するもうひとつの理由として、災害への予防があげられる。Meepleたちの初期の居住地は極めて脆弱で、漂流物が当たるだけで深刻な被害を受ける。宇宙海賊の奇襲を受けた際に抵抗する手立てもないだろう。Meepleを増やし宇宙ステーションを拡張していき、設備を整えていく。大規模な宇宙ステーションに育てあげていき、Meepleに安全と安心を提供していこう。
本作は、資源採取とステーションの拡充を繰り返す、比較的にシンプルなつくりになっている。Meepleに細かいパラメータが存在するわけでもなく、イベントが何かと起こるわけでもない。ただ、宇宙ステーションを拡大させてMeepleをながめるだけなのだが、これがなかなかどうして楽しい。右側のインターフェースのほとんどが、フィールドの見え方を調整するボタンであることからもわかるように、“視る”ことにこだわりが込められている作品だ。期限までに任務を遂行するキャンペーンモードと、自分のペースでステーションをカスタムできるフリーモードが用意されているとのことなので、好きなスタイルで遊んでいこう。
『Meeple Station』はPC(Steam)向けに2019年2月8日に発売予定。itch.ioではデモ版が配布されているので、興味のある方はこちらを遊んでみてほしい。