地下鉄の運転士となる『Metro Sim Hustle』開発中。成長するためには仕事外を楽しみ食事やナイトクラブ通いを満喫せよ


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第568回目は『Metro Sim Hustle』を紹介する。

https://www.youtube.com/watch?v=BLnPA-PHXhM

『Metro Sim Hustle』は地下鉄の運転士となるシミュレーションゲームだ。プレイヤーは地下鉄の列車にお客を乗せ、安全に駅まで届ける責務を全うする。時間通りに駅に到着しなければいけないし、速度の調整も必要。主観視点で実際に電車を操縦するのだ。プレイヤーは単なる地下鉄運転士ではなく、管理者でもある。稼いだお金を施設や設備に投資することも可能だ。投資は、より快適な乗車を実現するほか、火災事故やテロリスト対策にもなる。地下鉄の車両運転および経営が、ゲームプレイの土台となる。

しかし仕事「外」を楽しめるのが本作の特徴だ。勤務時間が終われば、スーパーやコンビニ、レストランなどへおもむき食事を楽しむ。お腹がいっぱいになれば、ナイトクラブへ行こう。妖艶な雰囲気のクラブを、安いお酒を片手に満喫する。踊り子にはチップを渡すことができるほか、クラブには個室が存在しており、のちのアップデート後にはこの個室で“楽しめる”こともできるという。遊び尽くせば自宅へと帰るのだ。どのような自宅を購入できるかもプレイヤー次第。ボロい家を選び節約するか、高い家賃ながら疲れの癒える家を選択するか。家は居住地にするだけでなく、所有し不動産として運用することも可能であるようだ。ゲーム内では時間が流れているので、次の日の勤務を考えて遊び、寝る前にはアラームをかけるといったところまで管理する必要がある。

これらの「外」の生活は、一見地下鉄の運転となんら関係なく見えるが、昼の仕事を大きく支える要素だ。というのも、ゲームには「エナジー」「正気」「尿意」「栄養」「渇き」といったパラメータが設定されている。外の生活を満喫することで、この値が全体的に回復していく。心身を健康にするために遊び、仕事に備えるのだ。本作においては、NPCと取引や会話をすることも、ひとつの目玉だという。地下街にいるNPCとはアイテムを売買しあうことが可能。仲良くなれば大切なモノをもらうこともできるという。お金もアイテムも重要な資産。さまざまな人々と個人的な親交を深めモノを譲り合う関係になれば、成り上がりになることもできそうだ。

https://www.youtube.com/watch?v=kBEMYNfjKlM

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アーケードライクな地下鉄運転、そしてその地下鉄への投資、さらに仕事外の奔放な生活という3つのエッセンスを絡めたゲームが『Metro Sim Hustle』になるわけだ。開発元であるDeparture Interactiveの中心人物であるCraig氏は、ゲームおよびシミュレーターソフトの業界で4年以上働いているという経歴を持つ。現在Craig氏はスポーツゲームの開発に携わっており、個人的にシミュレーターを好んでいるという。そんな氏のキャリアと理想が込められ作られているのが『Metro Sim Hustle』なわけだ。自由度が高く、どのようなゲームに仕上げられるかはあまり想像がつかないが、シミュレーター作品におけるロマンがうまく散りばめられている印象だ。

『Metro Sim Hustle』は、9月28日よりPC(Steam)向けに早期アクセス販売される予定。早期アクセス期間は6か月以内が計画されているとのこと。