火星サバイバル『Occupy Mars: The Game』開発中。配線から基板修理まで可能な細かさが特徴


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第565回目は『Occupy Mars: The Game』を紹介する。

Occupy Mars: The Game』はSteamストアにてリリース予定の火星におけるサバイバルをテーマにしたオープンワールドゲームである。パブリッシャーはマニアックなタイトルを多く輩出している PlayWay S.A. であり、本作も非常に緻密な描写が印象的だ。

Occupy Mars: The Game』は従来のクラフト系のサバイバルゲームのように、資源を集めて拠点を建設、アップグレードできるほか、水や酸素を確保するために設備面での強化、修理が必要になってくるようだ。トレーラーでは基板を修理するシーンが紹介されており、基盤に載せるコンデンサなどの半導体に至る、細かな描写が印象的だ。これまでのクラフト系のゲームでは省略されがちだった、機械内部の設計・整備要素を際立てている点と、火星や宇宙というSFをテーマにしている点が結びついていると感じ取れた。また、実際に基板の製造、修理に用いる機器の取り扱いについても、再現されているという。

 火星は気温変化もシビアであることから、拠点建設がサバイバルにおいて重要になるようだ。『Occupy Mars: The Game』には昼夜のサイクルが存在するため、寒暖の差が激しいようで、夜間に気温が下がり過ぎない、平坦な土地を探し拠点を建設することがポイントになるという。また、地下水へアクセスしやすい場所はそれだけでも心強いだろう。その他にも温室や、酸素タンクをケーブルで繋ぐなど、さまざまな設備と、その運用法が紹介されている。火星探索に活躍する車両は、拠点と同様アップグレードが可能である。車両に取り付けられた、ロボットアームを操作して、資源を掘り出したり、鉱山設備を整えることができるという。こういった車両はガレージに収納できるため、お気に入りの車両を大事に保管することも可能だろう。

上述したような設備強化や拠点建設について、慣れない宇宙空間での作業をシミュレートしているため、作業中に不測の事態が発生することもある。機器が爆発したり、上手く動作しなかったりなど、そういったドキドキするような展開もあるため、素早い対応が求められるようだ。

ASTRONEER』や『Stationeers』、『No Man’s Sky』など、宇宙や地球外の惑星を舞台としたクラフトゲームをコツコツとプレイするのが好きなプレイヤーには魅力的な世界観ではないだろうか。なお本作はシングルプレイタイトルであり、現在のところ、マルチプレイについて対応は発表されていない。

Occupy Mars: The Game』の配信予定日については未定である。現時点では、日本語対応を行うという発表はない。これらの続報について待たれるところだ。