冒険者を育て、自分だけの歴史を紡ぐシミュレーションRPG『The Iron Oath』開発中。時の流れと共に変化する世界で、最高のギルドを作り上げろ

『The Iron Oath』はダークファンタジー世界を舞台にしたターン制のシミュレーションRPGだ。冒険者たちは不死身ではない。命を落とせば蘇らせる手段はなく、さらに年を取るほどに身体は弱っていく。また、時の流れは世界にも影響を与える。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第562回目は『The Iron Oath』を紹介する。

本作はダークファンタジー世界を舞台にしたターン制のシミュレーションRPGだ。プレイヤーはギルドを立ち上げて冒険者を集め、人々から寄せられた依頼を遂行するため、彼(彼女)らを指揮して危険に満ちたダンジョンの探索へと赴くことになる。ただし冒険者たちは不死身ではない。命を落とせば蘇らせる手段はなく、さらに年を取るほどに身体は弱っていく。また、時の流れは世界にも影響を与える。新たな街が興り、敵対勢力に滅ぼされ、やがて復興する。さまざまな派閥が現れ、そして儚く消えてゆく。ダイナミックに変化し続ける世界の中で、若く優秀な冒険者を集め、世界にその名を轟かせる名門ギルドを作り上げるのだ。

本作の基本的な流れとしては、冒険者を集め、パーティを編成し、依頼を受けてダンジョン探索へと赴く。そしてダンジョン内で発見した装備や、依頼達成時の報酬でパーティを強化し、新たな依頼に備えるのだ。冒険者たちは性能やスキルの異なるさまざまなクラスに就いており、 さらにプレイ中に発生した事件の影響を反映する背景(冒険へと旅立った動機、性格、特徴)を持つという。互いの短所を補い合えるようパーティを編成すれば、ダンジョン探索もよりスムーズに進むことだろう。

ダンジョン内は貴重な財宝や、危険なワナ、そしてもちろん魔物が溢れている。冒険者たちを指揮して迷宮を進み、依頼達成を目指そう。マップは自動生成のため、予測のつかない緊張感あふれる探索が楽しめるはずだ。魔物と遭遇すると、ターン制の戦闘へと移行する。戦闘は一般的なシミュレーションRPGと同様なため、同ジャンルをプレイした経験があるならば特に戸惑うことはないだろう。移動や攻撃、スキルの使用などを指示して、魔物たちを殲滅しよう。ただし、命の価値がきわめて低い本作。死亡した冒険者を復活させる術はない。折角育てた冒険者を失うことがないよう、慎重な行動を心がけよう。幾多の戦闘を経てレベルが上がれば、クラス毎に用意されたスキルツリーから新たなスキルの習得が可能だ。

数多の修羅場をかいくぐってきた冒険者たちも寄る年波には抗えず、やがて苛酷な戦闘に耐えられぬほどに衰えていく。そんな時は、彼(彼女)らを、若手の冒険者たちの指南役とするのも良いだろう。引き継がれた特徴やスキルは、若き冒険者たちの生還率を大幅に上昇させてくれるはずだ。

時の流れは世界にも影響を及ぼす。先述のとおり街や派閥の興亡を始め、時にはプレイヤーの選択を迫るランダムイベントが発生することもあるようだ。決定は、水面に波紋が広がるように冒険者たちや世界へと変化をもたらすだろう。自分だけの歴史を積み重ねた世界で多くの依頼を解決して名声を高め、冒険者たちを英雄へと育てあげる。そしてギルドの更なる発展を目指すのだ。

『The Iron Oath』の対象プラットフォームはPC(Steam)、Mac、Linuxで、2019年中に早期アクセスでの販売開始を予定している。

Kouzou Suzuki
Kouzou Suzuki

子供の頃からアイディア勝負の変わったゲームを好む。気が付くとインディーゲームの魅力に取り憑かれており、人々を同じ沼へと引きずり込むべく記事の執筆を開始。

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