スチームパンクなタワーディフェンス『Steampunk Tower 2』4月19日リリース予定。鉛の嵐をもって、ヨーロッパ全土をカルト教団から救い出す

まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第533回目は『Steampunk Tower 2』を紹介する。『Steampunk Tower 2』はスチームパンク(※蒸気機関が現実よりも遥かに発達し、史実と異なる歴史をたどったという設定)の世界を舞台にしたタワーディフェンスだ。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第533回目は『Steampunk Tower 2』を紹介する。

本作はスチームパンク(※蒸気機関が現実よりも遥かに発達し、史実と異なる歴史をたどったという設定)の世界を舞台にしたタワーディフェンスだ。プレイヤーは、ヨーロッパ全土を揺るがす強大なカルト教団に立ち向かうため組織された軍隊の指揮官となる。タレットを満載した塔を、巨大空母で戦地へと運び、敵の軍隊の殲滅を目指す。そして獲得した資材や報酬で塔やタレット、基地の施設をアップグレードし、新たな戦いに備えるのだ。

まずはヨーロッパ地図から、就くべき任務を選ぼう。任務はメインストーリーに関わるものと、ゲームの進行に関わりはないが完了すれば報酬を得られるものの2種類がある。敵が強力すぎて倒せない等の事態に陥ったら、報酬を稼いで自勢力の強化に専念するのも良いだろう。任務を選択したらタワーディフェンス形式の戦闘の始まりだ。巨大空母によって輸送された塔が地面へと突き刺さり、タレットが自動的に展開される。戦闘画面はサイドビュー形式だ。塔は左右に足場があり、ここにタレットが乗せて左右からワラワラと現れる敵を銃撃して倒していくことになる。敵はウェーブ形式で段階的に現れ、塔を破壊されることなく全てのウェーブを乗り切れば勝利となる。

各タレットには残弾数が設定されており、弾を撃ち切ってしまえば鉄の置物と化す。幸いなことに塔の中央が補給所の役割を担っており、そこへタレットを下げるとリロードが行われる。ただしリロード中は攻撃をすることが不可能となるため、ウェーブ間のわずかな時間や、戦闘の間隙を縫って中央に下げるなどの工夫が必要となるだろう。また、タレット、および塔はゲージを溜めて放つ固有の攻撃を持っている。マシンガンタレットであれば一定時間のあいだ弾幕を張り、塔は強力なレーザーで敵を一掃する。ゲージは敵を倒したり、ウェーブ開始までの待機時間をスキップすることで溜めることができるようだ。後述する仲間が増えれば、長距離砲などの支援を要請して一気に敵を殲滅することも可能。

任務を完了すると、報酬としてお金、資材、クリスタルを受け取れる。お金とクリスタルは基地施設の建築・強化や新たなタレットの購入に、資材は各タレットのレベルアップに必要となる。基地施設は新型タレットの研究施設から、定期的に税の徴収ができる居住施設、エージェントの派遣に必要となる鉄道まで幅広い。各施設は強化することで効果を増す。特に研究施設の強化はタレットのレベルキャップ解放にも関わるため重要だ。メインストーリーを進めるとエージェントが仲間となる。彼らを鉄道に乗せて戦闘を伴わないミッションへと派遣すれば、報酬としてクリスタルを獲得することができるようだ。

物語の進行に伴い戦いは激化していく。新たな種類の敵はもちろん、巨大な多脚戦車、飛行船といったボスも登場するようだ。そこには交渉の余地はない。自勢力を強化し、カルト教団を殲滅することのみが、ヨーロッパに平和をもたらす手段となるだろう。

本作の開発を手がけるのは、カザフスタンのインディーデベロッパーDreamGate。スタジオ設立当初からスチームパンクな世界が舞台のゲームを作成しており、いくつかの小規模なFlashゲーム開発を経て、スマホ向けに前作にあたる『Steampunk Tower』をリリース。その魅力的な世界観とタワーディフェンスとしての完成度の高さは、多くのユーザーから高い評価を得た。前作の進化版である本作も十分に期待が持てそうだ。

『Steampunk Tower 2』の対象プラットフォームはPC(Steam)で、2018年4月19日のリリースを予定している。

Kouzou Suzuki
Kouzou Suzuki

子供の頃からアイディア勝負の変わったゲームを好む。気が付くとインディーゲームの魅力に取り憑かれており、人々を同じ沼へと引きずり込むべく記事の執筆を開始。

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