小さな惑星を生きるサバイバルRPG『Deiland』開発中。「心落ち着くゲーム」を目指す、栽培あり建築ありの宇宙ファンタジー

まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第487回目は『Deiland』を紹介する。『Deiland』は、宇宙の惑星を舞台としたRPGだ。開発陣は本作を「心落ち着くゲーム(calm game)」と称している。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第487回目は『Deiland』を紹介する。

『Deiland』は、宇宙に存在する小さな惑星を舞台としたRPGだ。開発陣は本作を「心落ち着くゲーム(calm game)」と称している。プレイヤーとなるのはまだ成熟しきっていない10歳の少年Acro。大昔のまだ若かりし宇宙の小さな惑星「Deliland」に送られたAcroは、星の内部にある「クリスタル」を目覚めさせるという使命を果たすべく奮闘する。

『Deiland』は、多岐にわたるジャンルのエッセンスを含んだRPGとなっている。たとえば、本作には「空腹」および「疲労」といったステータスが用意されている。釣りや栽培をおこなうことで食料を確保することが重要になる。寝る場所もまた確保していく必要があるだろう。プレイヤーは、最初は小さなテントに寝泊まりしている。探索をおこなうことで資源を収集し、家や井戸などを立てていく。舞台は小さな惑星であるので、伐採を繰り返しているとすぐに木材もなくなってしまう。木を中心とした自然植物の栽培もまた不可欠になるだろう。栽培のほかにも、家畜を飼うこともできる。鶏や羊の世話をし、動物からしか手に入らないクラフト用のアイテムを手に入れよう。

こうした説明からもわかるとおり、本作にはサンドボックスやシミュレーションを中心にサバイバル要素が色濃く導入されている形だ。アイテムを集めてクラフトを進めていくと、各種プレイに対応したツールもパワーアップし、建物もキッチンやワークショップ、科学研究所が建てられるようになるほか、最大4階建ての施設で作成できるようになるとのこと。メインフィールドである「Deliland」は小さな惑星であるが、刻々と姿を変える。昼夜のサイクルが存在し、時間によってその特性が変化するほか、豊富なランダムイベントが存在する。ただのんびり暮らしているだけでも、ほどよい刺激がもたらされるだろう。

ただ本作の柱となる要素はあくまでRPGであり、多くの出会いと冒険がプレイヤーを待ち受ける。「Deliland」を離れ、新たな発見を求めて宇宙に存在するほかの惑星へ旅立っていく。宇宙には存在する星は、雪に覆われた寺院のある惑星、鉱山の惑星など幅広い。さまざまな種族と出会い、ダンジョンを探索し成長を重ねる。Acroに備わった魔法の力を使い、敵を倒していこう。ゲーム内には100個以上のクエストが用意されている。自分の生活の礎を守りつつ、さまざまな人々の助けるのも本作の醍醐味となるだろう。

開発を手がけるのはスペインを拠点としたスタジオCHIBIG。同スタジオには5名のスタッフが在籍しており、Unityを使用しゲーム制作をおこなってきた。これまでにも似たジャンルの作品『Ankora』そして本作の同名のタイトルをモバイル向けにリリースしてきたが、今回は同スタジオにおける最大規模でゲーム開発を進めているとのこと。

対応プラットフォームはPC/Mac/PlayStation 4。現在1万ドルを目指してKickstarterキャンペーンを実施中。15ドル以上出資すればゲームが手に入るので、気になった方は検討してみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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