懐かしの日本田舎の風景を鉄道とともに描く『NOSTALGIC TRAIN』開発中、UE4で作られる「田舎オープンワールド」


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第484回目は『NOSTALGIC TRAIN』を紹介する。

個人開発者畳部屋氏は、『NOSTAGIC TRAIN』を開発中だ。『NOSTAGIC TRAIN』はUnreal Engine 4を使って開発されているオープンワールド型の一人称視点アドベンチャーゲームだ。作品のテーマは、鉄道を中心とした一昔前の日本の田舎を再現するというもの。真夏の人気のない木造駅舎、郊外の土地を覆う水田、駅前にある駄菓子屋、古びた喫茶店など懐かしの風景が最新技術により美しく描かれる。

ゲームは大きくストーリーモードとフリーモードに分かれており、ストーリーモードでは他キャラクターが存在せず、誰もいない世界を探索し資料などを介して物語を読み解いていくという、いわゆるウォーキングシミュレーターに近いデザインになるという。単に田舎の風景を再現するというだけでなく、オブジェクトのひとつひとつから物語やメッセージ性が感じられるものになるようだ。ゲームのボリュームは長くても2-3時間で終わるコンパクトなものになる予定で、短編小説や映画のような濃密な物語体験をもたらせる作品を目指して開発中であるようだ。

畳部屋氏はナラティブ&環境アーティストを自称するクリエイター。業界で10年ほど開発者として経験を積み、本作の開発に着手したという。対応プラットフォームはPC。2017年8月時点ではマップ内の駅とその周辺が完成している状態であるとのこと。2018年初頭にはフリーモードと一部のストーリーモードが体験できる早期アクセス版のリリースが予定されており、2018年前半にはすべてのコンテンツを含む完成版がリリースされるという。現在CAMPFIREなどでパトロンを募集しているので、「田舎の風景を再現する」というコンセプトに惹かれた方は、支援を検討してみてもいいだろう。