ファンタジー世界の居酒屋店主となるRPG『Epic Tavern』9月8日発売へ。店主は影のヒーロー、酒を出し相談にのり世界を救う
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第470回目は『Epic Tavern』を紹介する。
『Epic Tavern』はファンタジー世界の「居酒屋」を運営するRPGだ。以前弊誌では同ジャンルの作品として『Tavern Keeper』を紹介した。『Tavern Keeper』はキュートなビジュアルを特徴とする酒場が舞台であるが、本作はいわゆるバタ臭いビジュアルで荒くれたちを描くという点で「居酒屋」という表現が近い。
主人公はもちろん、居酒屋の店主だ。冒険者たちの憩いの場所、帰る場所ともいえる居酒屋を守り育て上げていく。店内をどのような雰囲気にし、どのようなお酒を提供するか、お酒を提供するかはプレイヤー次第。インテリアも自由に配置し自分だけの居酒屋を作ろう。居酒屋の雰囲気によって訪れる冒険者の種類は大きく変わる。自分好みに、時に意図的に居酒屋を装飾し冒険者をもてなそう。
店主の使命は居酒屋の経営だけではない。冒険者たちを外の危険な世界へ派遣し、クエストをクリアさせることも重要になるのだ。冒険者を現地に送り込み、間接的に敵を退治し居酒屋を大きくしていく。そして傷ついた冒険者に“お酒と食事”を提供して癒やす。居酒屋経営だけでなく、冒険者の管理を並行して進めていくことになる。冒険者は時にクエスト失敗するが、その失敗もまた彼らの成長の糧になる。成功だけがすべてではないようだ。
冒険者は店主に成長の方向性やスキルの取得、職業選びについて相談するので、彼らを正しく導いていこう。居酒屋の営業中には、冒険者の愚痴を聞き秘密を知ることでスキル取得し、ほかの冒険者に分け与えることなどもできる。そして重要なのが縁結びだ。冒険者同士を引き合わせて適切なパーティーを結成させるのも店主の役目だ。居酒屋を経営しながら冒険を送り出し、育成し、また冒険に向かわせる。影のヒーローとして世界を救う使命がプレイヤーである店主に課せられているのだ。
開発を手がけているのはHyperkinetic Studios。20人にも満たないチームで本作は開発されている。2014年にスタジオが設立されさまざまな下請けを経て本作の開発をスタートさせ、昨年にはKickstarterで6万8000ドル(約740万円)を集めている。『Epic Tavern』は9月8日からSteamにて早期アクセス販売される予定だ。