古代都市を築き上げる都市開発シミュレーション『Ancient Cities』開発中。原始時代で未開の荒野に文明を築き上げる

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第441回目は『Ancient Cities』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第441回目は『Ancient Cities』を紹介する。同作はインディースタジオ「Uncasual Games」が開発を続けている都市開発シミュレーションゲームだ。未開の荒野がどこまでも広がる原始時代を舞台に、プレイヤーは新たな文明の火種となりうる人類を導いて、古代都市を築き上げなければならない。

ゲームは新石器時代の後期、日本における縄文時代に当たる時代からスタートする。ゲーム内の世界は植物や動物の生命サイクルがシミュレートされており、プレイヤーはこれらを活用して食料や衣類を確保、さらには建物や施設を建設していくことになる。上手く人々を導くことができれば、当初の狩猟キャンプぐらいの拠点が次第に村へと発展し、最終的には城壁で守られた巨大都市へと成長する。

ゲーム内の時間は何年にもわたって進み、人々は新たな技術や知識を蓄えていくが、一方で建物が老朽化したり資源が枯渇したりといった問題にも直面していくという。また古代都市が発達していくと、もちろん市民の数も増えていく。彼らには独自の能力に加え、政治や宗教観、さらには社会的な階級や家族構成が設定されている。それぞれの市民のAIは生き方や働く場所、さらにはほかの古代都市へ移住するかなどを独自に判断するため、上手く彼らを定住させるような都市づくりを目指さなければならない。

このほかにも戦闘や自然災害、天候変動や季節・昼夜のサイクルといった要素も存在。
美麗なビジュアルは独自のカスタムレンダリング技術によるもので、画面上の数千のアイテムが同時に表示されても良好なfpsを維持できるという

『Ancient Cities』は2018年にPC向けにリリース予定。現在はSteam Greenlightにも登録されているので、気になる読者はチェックしてみよう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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