「ハッカー」と「潜入者」に分かれ連携するCO-OP特化スパイアクション『Hacktag』早期アクセス版が5月18日に発売


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第431回目は『Hacktag』を紹介する。

『Hacktag』は協力プレイ対応のスパイアクションゲームだ。公式ホームページやSteamストアには「シングルプレイ」や「CPUと協力する」といった記述がなく、ほかのプレイヤーとの協力プレイ「専用」タイトルであることも考えられる。舞台となるのは2029年の架空の世界。プレイヤーは、自身が所属する企業に利益をもたらすべく、傭兵となり極秘任務の遂行を目指す。

2人のプレイヤーは、実際に敵のアジトに潜りこむ「エージェント」と、外部から施設をハックしエージェントを助ける「ハッカー」に分かれ、ゲームを進行させていく。エージェントは敵に見つからぬよう隠密行動ができ、アクションゲームの腕に覚えがあるプレイヤーに向いたキャラクターだ。一方、ハッカーはさまざまな情報を分析しつつ、カメラやコンピュータ、ドアや電話やコーヒーメーカーなどさまざまなものをハックする。状況に合わせて的確にエージェントをサポートできる、頭脳派プレイヤー向けのキャラクターだろう。エージェントとハッカーでは求められるスキルが異なっており、それぞれの役割をこなし、パートナーと阿吽の呼吸で難所を突破していく、協力プレイが熱いタイトルとなりそうだ。

協力プレイについては、画面分割でのローカルマルチプレイとオンラインプレイの両方に対応している。ゲーム内の活躍は数字化される仕様となっており、協力だけでなく、パートナーと競争することも多いという。ミッションは自動生成され、何度も繰り返し遊べるゲームデザインとなっているようだ。ミッションをクリアすれば経験値がたまり、スキルを取得することで幅広い戦術が選択できるとのこと。

開発を手がけるのはフランスのパリに拠点を置くPiece of cake Studios。「協力プレイに特化したゲームを作りたい」という想いからスタジオは設立されたという。スタッフであるMarine Freland氏とXavier Lemaitre氏は、『Test Drive Unlimited』シリーズや『Alone in the Dark(2008年)』を開発したEden Gamesと、MMORPG『Wakfu(ワクフ)』を開発したAnkama Gamesに在籍し、10年以上AAA級タイトルに携わったという経歴を持つ。2015年に満を持してスタジオを設立し、現在『Hacktag』の開発に取り組んでいる。『Hacktag』は「Indie Prize Berlin 2017」や「INDIE CADE EUROPE 16」などすでに数々のヨーロッパのゲームアワードを複数受賞しており、前評判が高いタイトルだ。

対応プラットフォームはPC/Mac。早期アクセス版のリリース日は5月18日で、すでにSteamストアページが用意されている。