資本主義社会で「墓地」を運営するシミュレーション『Graveyard Keeper』が開発中、死体の血までも金に換えろ

『Graveyard Keeper』は墓地を運営するシミュレーションゲームだ。プレイヤーは墓守となり、小さな墓を運営していく。忘れてはいけないのは、『Graveyard Keeper』の世界は資本主義に染まりきっているということだ。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第401回目は『Graveyard Keeper』を紹介する。

Graveyard Keeper』は墓地を運営するシミュレーションゲームだ。舞台となるのは資本主義が浸透した中世の世界。プレイヤーは墓守となり、小さな墓を運営していく。忘れてはいけないのは、ゲーム内の世界は資本主義に染まりきっているということだ。最終的に富を生まなければ、何をしても意味がない。あの手この手を使って利益を生み出していこう。

まず課題となるのは利用者の少なさだ。墓は特殊な場所であり、日常的に利用する人はそう多くない。魔女狩りを煽ったり、近隣の人々を教会へ通わせるように工作したりするなど、さまざまな手段を使って墓を利用させる必要がある。

コストのマネジメントも重要な課題だ。催し物をする際にどれだけ食材にお金をかけるかなど、運営にどれほどコストをかけるかが重要になる。支出に頭を悩ませたくないならば、収益を増やすために資源を入手しよう。墓の周辺には多くの資源が転がっており、資源を集めて売ってもいいし、資源をクラフトしてより実用的かつ高価なアイテムを作り出してもいい。さらに資源がほしければ、ダンジョンに潜るのも選択肢のひとつだ。未知の迷宮には、近隣の村人を殺害できるものから、とにかく高価なものまで、幅広い種類のアイテムが存在する。ダンジョンには危険がつきものだが、リスクを冒してでも取りに行く価値はあるだろう。

同業者と仲良くなればさらに選択肢は広がる。売る相手さえいれば、死体に残っている血液さえ換金できる。リサイクル感覚で血を売ればコストもかからず、利益を得る有効な手段だ。仲間を増やしてよりインモラルな取引を繰り返すことで、巨額の富を築き、成金の墓守を目指す。

開発を手がけているのはLazy Bear Games。販売はtinyBuildが担当しており、『Punch Club』を生んだコンビといえばピンとくる方がいるかもしれない。Lazy Bear GamesとtinyBuildは『Punch Club 2』の開発にすでに着手していることを明らかにしていたが、並行して『Graveyard Keeper』の制作が進んでいるようだ。

リリース予定時期は2017年夏で、対応プラットフォームはPC/Xbox One。公式サイトではアルファテスターを募集しているので、気になった方はチェックしてみてほしい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

記事本文: 5194