瞬間移動で壁をすり抜け、敵の死角を突く『Hotline Miami』風の一撃死アクション『Mr. Shifty』が開発中

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第395回目は『Mr.Shifty』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第395回目は『Mr.Shifty』を紹介する。

本作は『Hotline Miami』を彷彿とさせる見下ろし型のアクションゲームである。プレイヤーが操作する「Mr. Shifty」は、敵の攻撃を一度でも受けると死亡する。一見すると非力であるが、彼には瞬間移動(ブリンク)という強力な能力が備わっている。壁をすり抜け、敵の死角を突くことで1対多数という不利な状況を打破するのだ。なお本作はWindows/Mac/Linux (Steam)だけでなくNintendo Switchでの発売も決まっており、先日新たなトレイラーが公開されている。

強固なセキュリティを誇る大企業に単身で潜入する「Mr. Shifty」。フロアの敵を全滅させるとステージクリアで、次の階層へと進める。命綱である瞬間移動のストックは5回まで。使用可能回数は数瞬で回復するが、すべて使い切ってしまうと回復速度が急激に遅くなる。数秒間無防備な状態が続くため、敵に囲まれた状態でストック切れを起こすことだけは避けねばならない。

瞬間移動の残り使用回数に気をつけつつ、壁を盾にしたヒット&アウェイ戦法や、射線に入らないよう高速移動を繰り返しながらの攻撃で敵を翻弄する。このハイスピードな展開が本作のアクションを支えており、瞬時の判断だけでなく、敵を倒す順番を考えるパズル的なプレイフィールも味わえる。

また「Mr. Shifty」は敵を攻撃するにつれ「Slow-Mo」メーターが溜まっていく。メーターがマックスまで溜まると、敵の銃弾が接近した際に自動でスローモーションが発動する。「Slow-Mo」メーターは連続で攻撃しないと徐々に減っていくため、じりじりと攻めるよりは、瞬間移動を駆使した積極的なプレイスタイルが報われるだろう。

プレイ開始時には素手で戦うことになるが、ステージ内に落ちているモップや木の棒といった消耗アイテムを使って攻撃することも可能。蹴り飛ばせるドア、銃撃を通すガラス壁、敵と味方を無差別で焼き殺すレーザータレットといったステージ内のギミックを上手く活用することも、敵を小気味よく倒すコツである。敵のフレンドリーファイアを誘ったり、時限爆弾を敵の背中に設置して瞬間移動で逃げるなど、敵をおちょくるようなプレイも有効だ。

『Mr. Shifty』のリリースは2017年4月を予定。開発はオーストラリアのインディーデベロッパーTeam Shifty、パブリッシングはtinyBuild Gamesが担当している。対象プラットフォームはWindows/Mac/Linux(Steam)およびNintendo Switch。Steamのストアページはすでに用意されている。なおPCのオープンベータ版は、メーリングリストに登録することでダウンロード可能だ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

記事本文: 1953