かわいい「スライムさん」が胃酸迫る化け物の腹の中を行く、スピーディな2Dアクションゲーム『Slime-san』最新映像が公開

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第392回目は『Slime-san』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第392回目は『Slime-san』を紹介する。『Slime-san』は、タイトルのとおり「スライムさん」を主役とする2Dアクションゲームだ。ある日、平和な森のなかを歩いていたスライムさんは、突如として巨大なワームに食べられてしまう。プレイヤーは腹の底まで落ちてしまったスライムさんを操作し、胃酸で消化されてしまう前にワームの身体から脱出することを目指す。

ゲームはステージクリア型となっており、スライムさんが赤い胃酸に触れて死んでしまわないよう、ジャンプアクションや壁へのくっつきを利用しながらゴールを目指していく。画面左上にある赤いゲージは胃酸が迫ってくるまでのタイムリミットで、ゲージがゼロになると上下左右のどこからか、赤い胃酸がステージを覆うように迫ってくる。難所を前に悠長に心を構える時間などはなく、とにかくスピーディにゴールを目指さなければならない。

ゲームプレイは壁にくっついたりジャンプしたりする、いわゆる『Super Meat Boy』系の内容といってよいだろう。本作はそこにステージ中に登場する独自の要素「緑色の組織」を加えている。この緑色の組織は、スライムさんが緑色のあいだは壁や床のように働き、透明の時はすり抜けることができるという存在だ。プレイヤーはスライムの色を切り替えながら上手くこの緑色の組織を活用し、ステージを攻略していくことになる。

特徴的なビジュアルスタイルは、全5色のカラーで描かれている

なおゲーム中には100種類のステージ、「Newgame+」モードではさらに100種類のステージが登場する。またゲーム中には生存者たちの町が存在し、ステージ中の食べかけのリンゴを集めることで、新たな操作キャラクターや衣装、ミニゲームをアンロックすることができる。オンラインランキングにも対応するとのことで、かなりボリュームのある作り込みが期待できそうだ。

『Slime-san』は2017年4月にPC/Mac/Linux向けにSteamにてリリース予定。開発は世界各地の開発者たちが集う小規模開発チーム「Fabraz」が担当し、販売はHeadup Gamesが担当している。開発チームによれば、本作はiOS/Androidでもリリース予定だという。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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