発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第373回目は『Aegis Innocence』を紹介する。
かわいらしいテディベアのピクセルアートに騙されてはいけない。本作はカジュアルなゲームではなく、『ダークソウル』シリーズに影響を受けたシビアな2DアクションRPGとして開発が進められている。
スタミナ制の戦闘、バリエーション豊富な剣戟、盾による防御とパリィ、チェックポイントで補充される回復アイテム、死亡すると失う経験値、意外なショートカット。『Aegis Innocence』にはインスパイア元のエッセンスが詰まっている。このような『ダークソウル』ライク作品は近年増えつつあるが、そんな中でも本作はキュートなキャラクターデザインと壮大なオーケストラ音楽のコントラストが特徴となっている。
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はるか昔、人類が初めて見た悪夢より暗闇の世界が生まれた。この暗闇の世界に住む怪物たちが人間たちの生命力を吸い取るようになったという。そんな怪物たちから人類を守る救世主として現れたのが主人公のテディベアである。勇敢なテディベアは奪われた生命力を取り返すため悪夢の世界に飛び込み、怪物たちと対峙する。
攻撃のバリエーションは豊富で、通常の弱・強攻撃のほかに空中攻撃、ダッシュ切り、なぎ払い、前方への突き、パリィなどを繰り出せる。盾は防御だけでなく武器としても使える。近接武器として殴打する、またはタイミングよく盾を振ることで発射体を跳ね返すことが可能。ダッシュ中に盾で攻撃することで、一部の敵をノックダウンさせる。
RPG要素としては経験値によるステータスや武器防具の強化、そしてスキルツリーが存在する。スキルツリーは盾と片手剣、両手剣、またはステルス中心といったプレイスタイルに応じて分かれている。剣以外にも斧や槍といった細かい武器の種類に応じたスキルツリーも用意されるという。多彩なスキルの組み合わせにより、プレイヤーの好みに合ったビルドを見つけられそうだ。
『Aegis Innocence』は本稿執筆時点でKickstarterキャンペーンを実施している。初期目標の資金額は6万ドル(約680万円)。ストレッチゴールとしては6万5000ドルを達成することでスキルと装備品を引き継ぐ「ニューゲーム+」を実装する予定だ。また8万5000ドルに達すればエンドレス・アリーナモードが追加される。
本作は米国ルイジアナ州のインディーデベロッパーStatis Softにより開発が進められている。対象プラットフォームはPC/Mac/Linux。Steam Greenlightプログラムにも登録済みだ。リリース時期は未定である。