海洋オープンワールドを船で冒険するアクションRPG『Brave Odyssea』の素敵な世界観。「風のタクト」の影響も受け開発が進行中

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第371回目は『Brave Odyssea』を紹介する。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第371回目は『Brave Odyssea』を紹介する。

『Brave Odyssea』は、今年に入ってから海外のインディーゲームフォーラム「TIGFormus」にて初めてまとまった情報が公開されたオープンワールド型の3DアクションRPGだ。プレイヤーは小さな船と船員を指揮し、魔法やモンスター、そしてお宝でいっぱいの広大な海を冒険していく。公開されている多数のスクリーンショットからは、ifの歴史をたどったという20世紀はじめの素敵な海洋世界が確認できる。

なおゲームエンジンはUnityを採用しているとのことで、「Time of Day」「Suimono」といったアセットが調整した上で使用されている。
なおゲームエンジンはUnityを採用しているとのことで、「Time of Day」「Suimono」といったアセットが調整した上で使用されている。
テスト中のUI。ライフ表示もふくめ『風のタクト』チックだ。
テスト中のUI。ライフ表示もふくめ『風のタクト』チックだ。

開発者Nick Carver氏によれば、『Brave Odyssea』は基本的にアーケードチックな作品に仕上がる予定だという。『ゼルダの伝説 風のタクト』から強い影響を受けた一方で、プレイヤーは常に船上にいることになり、船独自のアクション性を楽しむことができる。「ダブルジャンプ」「スピードブースト」「グラインディング」といった楽しい移動操作が多数用意されており、また船に大砲やもり銃、サルベージ用のクレーンや機雷などの武装を装備させることもできるそうだ。

このほかプレイヤーは船員を船上に配置することで、船の各機関をアップグレードすることができる。彼・彼女らは船を去ったり死んだりする可能性もあり、そういった面からか本作は「ローグライト(軽いローグライク)」ともジャンル付けされている。バイオームやダンジョンにもある程度のランダム性があるようだ。

「船独自のアクション性」と「ローグライト要素」、そして『ゼルダの伝説 風のタクト』から影響を受けたという魅惑的なビジュアルが特徴の『Brave Odyssea』。まだまだ開発は初期段階だそうだが、今後2か月から3か月のあいだに第1弾トレイラーを公開予定とのことなので、続報に注目したい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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