伊藤潤二作品に影響を受けた『Kyofu no sekai』など、今週紹介した開発中のインディーゲームをまとめる「Weekly Indie Pick」

「Weekly Indie Pick」は、発売前のインディーゲームを紹介する「Indie Pick」で今週紹介されたタイトルをおさらいする週間企画。2017年1月13日(金)から1月20日(金)に登場したインディーゲームをひとまとめにして見ていく。

「Weekly Indie Pick」は、発売前のインディーゲームを紹介する「Indie Pick」で今週紹介されたタイトルをおさらいする週間企画。2017年1月13日(金)から1月20日(金)に登場したインディーゲームをひとまとめにして見ていく。

今回の注目タイトルは『Kyohu no sekai 恐怖の世界(以下、恐怖の世界)』だ。『恐怖の世界』は伊藤潤二氏の作品とクトゥルフ神話の融合を目指す異色のアドベンチャーゲーム。プレイヤーは邪神の目覚めを防ぐ手段を探すために関連していると思われる超現象の謎を追う。公開されているアルファ版は、まだまだチュートリアルが不親切かつテキストがすべて英語でありプレイするにも敷居が高いが、世界観やシステムなど、どれをとっても野心にあふれた意欲作なので、ぜひ日本語で完成版を遊びたいところだ。

 

Rage In Peace

https://www.youtube.com/watch?v=_dyDVu-ceIY

『Rage In Peace』は、即死トラップが満載な横スクロールアクションである。本作には、じっくり観察すれば避けられるなんて生易しい罠はほとんどなく、執拗なほど初見殺しにこだわっている。プレイヤーとなるのは保険会社に勤める27歳のサラリーマン「ティミー」。通勤中、目の前に現れた死神に「おまえ、今日死ぬよ。頭がちょんぎれて死ぬよ」と告げられるところから物語は始まる。ティミーは運命に抗うように、不可避の死を無理矢理かいくぐろうとするが、死を先延ばせば先延ばすほど、運命はティミーに手厳しくなる。リリース目標は2018年初旬とのことだ。(紹介記事

 

Mashinky

『Mashinky』は鉄道会社を経営するシミュレーションゲームだ。プレイヤーは線路を敷きながら駅を設置し、列車を走らせ自分の会社を成長させていく。舞台となるのは90年代の東欧。プレイヤーはまだ産業が発達していない郊外にて、電車という名の足を生み出し、地域を発展させていくことが目的となる。前述したように、ゲームシステム自体はシンプルなものとなっており、ルールはシンプルで制限も少ない。会社をどんどん大きくしていき、街を都市へと発展させていくのもよし。お気に入りの列車を走らせ、車窓から移り変わる風景をながめるのもよし。幅広い楽しみ方ができる。(紹介記事

 

恐怖の世界

恐怖

『恐怖の世界』はホラー漫画家として有名な伊藤潤二氏から強い影響を受けたアドベンチャーゲームだ。本作はゲームの流れから細部にわたるまで、ホラー漫画界の巨匠に対する強烈な愛情であふれている。プレイヤーは、任意の場所へと移動して「噂」を調査し、時に化け物と対峙して敵を退けていく。調査を進めれば謎を解き明かすことができる。シナリオごとに複数の「謎」が存在しており、それらをすべて集めきるとゲームクリアとなる。アドベンチャーゲームながらフリーシナリオシステムを採用していることに加え、ダイスを使った戦闘なども織り交ぜられており、ゲームブック色の強いデザインになっている。(紹介記事

 

Rakuen

rakuen

『Rakuen』は病院に入院している少年が主人公のRPGだ。主人公の少年は、現実世界の病院とおとぎ話の世界「モリゾラの森」を行き来しながら、希望や共感を知り大きく成長していく。ゲームジャンルはRPGとなっているが、戦闘などは存在しない。しかし、ダンジョンの探索やパズルなどは多数用意されている。本作を手がけるLaura Shigihara氏は『To The Moon』の開発に参加していた過去を持つ。氏は作曲家や歌手として知られているが、『Rakuen』では、音楽はもちろん全面的なゲーム制作をおこなっている。(紹介記事

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

記事本文: 5193