『ピクセル・プリンセス・ブリッツ』テーブルトークとアクションとローグライクを組み合わせたキュートなRPG
発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第364回目は『ピクセル・プリンセス・ブリッツ』を紹介する。
『ピクセル・プリンセス・ブリッツ』は、かわいらしいアニメーショングラフィックとピクセルアートで描かれるRPG。テーブルトークやローグライク、アクションといった複数のジャンルが絡み合う意欲作だ。
物語の舞台となるのは、王国「Verad」。かつて栄華を極めたこの国は、強大国「Irsil」の侵略を受けて以来、動乱がおさまらずにいる。さらにVeradの周辺の地には野蛮な生物が徘徊しているというおとぎ話があるなど、数々の危機に脅かされている。主人公となる可憐な女性戦士「Kuruna」は荒れた地で、旅する人々を手伝う稼業をおこなっていた。そんな心優しいKurunaの小さな親切心が、のちに王国の運命を大きく変化させることとなる。
ヘクセルで区切られたフィールドは自動生成されるので、毎回違うマップを進んでいくこととなる。またフィールドには朝晩のサイクルや、気候の変化の概念が導入されており刺激も多く、より「旅」が感じられるだろう。ゲームを進めていくとKurunaと同じように旅を続けるNPCに出会うなど、多くのイベントと遭遇するだろう。また、Kurunaが死んでしまうと初めからやり直しになってしまうので、うまく彼女の体力ゲージや飢餓ゲージに気を配りながら探索していこう。
イベントの経過やダンジョンを発見することで画面が切り替わり、見下ろし視点のアクションパートが始まる。ダンジョンは危険に満ちており、多くの罠や敵が待ち受ける。映像を見る限り戦闘は『ゼルダの伝説』シリーズと『The Binding of Isaac』シリーズを組み合わせたような、戦術的かつスピード感のある戦いが楽しめそうだ。ダンジョンの奥にはボスが待ち受けているので、アイテムなどを駆使し、お宝のために強大な敵に打ち勝とう。
フィールド移動による冒険と、ダンジョン探索を繰り返しながらKurunaを成長させ旅を続けていくことが本作の目的となる。人々と出会うなかで、特定のキャラクターと仲良くなることで新たなイベントが発生し、時には男性キャラに加えて女性キャラとのロマンスが発生するようだ。いずれにせよ、Kurunaがどのように道を歩み、どのような選択肢を選ぶかによってエンディングが変化するので、大胆かつ慎重に旅を進めていかなければならない。
開発は、イラストレーター兼ライターをつとめるHepari氏を代表としたクリエイター集団Lanze Games。現在Kickstarterにてクラウドファンディングキャンペーンが実施されているので、気になった方はチェックしてみてほしい。
『ピクセル・プリンセス・ブリッツ』はすでにSteam Greenlightを通過しており、日本語の漫画も掲載されている。Hepari氏に訊ねたところ、日本語は間違いなくサポートすると答えてくれた。「日本語は最優先のサポート」を掲げており、リリース開始時に搭載されているのはもちろん、クローズドベータの段階から実装を予定しているとのことだ。