飼い主を待ち続ける「捨て犬」を描く短編アドベンチャー『Till the dawn, waiting』1月12日に発売へ

まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第501回目は『Till the dawn, waiting』を紹介する。『Till the dawn, waiting』は「捨てられたペット」を題材としたアドベンチャーゲームだ。タイトルを訳すると「夜明けまで、待ち続ける」。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第501回目は『Till the dawn, waiting』を紹介する。

『Till the dawn, waiting』は「捨てられたペット」を題材としたアドベンチャーゲームだ。タイトルを訳すると「夜明けまで、待ち続ける」。プレイヤーとなるのは紐を付けられたまま放置されている犬Barney。飼い主の帰還を今か今かと待ちながら、自身が捨てられてしまったことに直面していく。

https://www.youtube.com/watch?v=vSGxUEDlNpE

舞台となるのはだだっ広い荒野。犬は紐に付けられていることもあり、ここを動くことができない。ほかの動物と会話し、時間の経過により移り変わる景色をながめながら物思いにふけることで物語が進行していく。『Till the dawn, waiting』ではプレイヤー=犬であるが、この犬は自分の感情を持っており、犬の心情の吐露や葛藤を聞くことがメインになる。また会話の選択によってBarneyの運命およびエンディングは大きく変化していくので、慎重な決断が求められるだろう。

特徴的なのはローポリゴンで描かれたビジュアル。表情などは緻密に描写されないが、美しい音楽や景色の変化によってペットの孤独が叙情的かつ崇高に描かれるとのこと。本作は3.99ドル(約500円)とミニマル。短編ながら心を動かす作品を目指して開発されているとのことだ。

開発を手がけるのは、これまで小規模作品を200本以上リリースしてきたスタジオunderDOGS Gaming Private Limited。対応プラットフォームはWindows(Steam)およびMac。今月に1月12日に本作はリリースされる予定だ。日本語には対応していないが、短文かつ平易な表現が多いようなので、興味のある方はチェックしてほしい。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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