『Ary and the secret of seasons』は、リアルタイムに「季節」を変化させ活路を開くゼルダ風アクションアドベンチャー

353回目のIndie Pickで紹介する『Ary and the secret of seasons』は、『ゼルダの伝説』シリーズから影響を受けた3Dアクションアドベンチャーゲーム。プレイヤーはAryという名の娘となって、季節を変化させて困難を乗り越えていく。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第353回目は『Ary and the secret of seasons』を紹介する。

『Ary and the secret of seasons』は3Dアクションアドベンチャーゲーム。物語の舞台となるのは、季節ごとに番人が設置されている世界「Valdi」。主人公は冬の番人「Gwenn」のひとり娘である「Aryelle(通称Ary)」だ。本来は、彼女の兄が冬の番人を継ぐ予定であったが、不運が重なりAryが務めることになる。初の女性番人となる彼女の前には、過酷な試練が待ち受けていた。

『Ary and the secret of seasons』の特徴は、季節を変化させることができるという点だ。Aryは冬の番人ながら、さまざまな季節を復活させる能力を持つ。季節は3種類存在しており(おそらく春・夏・冬)、季節を変化させることで状況が変わっていく。

たとえば、積雪したフィールドに現れる「厚着したゴブリン」と対面しているさなかにフィールドを春にすれば、熱さでバタバタとしびれた様子を見せる。普通に戦えば手ごわいゴブリンも、こうした隙に攻撃を加えれば一気に有利な状況を作りだせる。ほかにも、緑色の大樹が倒れており進めそうにない道も、季節を冬に変えてしまえば通ることができるようになる。

また開発者は、本作が『ゼルダの伝説』シリーズから影響を受けていることを公言している。とくに戦闘のデザインからはその影響の強さがうかがえる。『ゼルダの伝説』と「季節の変化」といえば、『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』を思い出すユーザーもいるだろう。同作で好評を博した季節間の差異を用いたギミックに加え、リアルタイムでレンダリングされる季節のビジュアルの変化も『Ary and the secret of seasons』の醍醐味となるようだ。

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開発を手がけているのは、ベルギーのブリュッセルに拠点を構えるeXiin。『rote』や『AFTER LOOP』などモバイルゲームを開発してきたスタジオだ。両タイトルともキュートなグラフィックとシンプルながら奥深いゲーム性が高い評価を得ている。ちなみに『Ary and the secret of seasons』というタイトルは、Twitterのアンケートによって選ばれたという。

対象プラットフォームはPC/PlayStation 4/Xbox Oneで、リリースは2018年を予定しているとのこと。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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